【終了】第16回 サラゴサ日本文化週間

 
4月25日から28日までサラゴサ大学にて、「日本文化週間 ― 漆：日本の美しさ」が開催される。

第16回目となる今年の日本文化週間では、日本の伝統「漆」に焦点を当てた講演会が数多く開催される他、日本に関する展示会やコンサートなども開催される。
　
漆の原材料となるウルシの木はアジアが原産地のため、漆を用いた漆器や工芸品はアジア独自に発展していった。古くは縄文時代より漆の利用が確認されている日本では、昔からウルシの樹液を加工した天然樹脂塗料の漆を塗料に用いた漆器や工芸品が数多く存在し、漆独特の艶やかな輝きや品質、加工技術、そして漆器や工芸品の洗練されたデザイン性、機能性は日本国外においても高い評価を受けている。
　
16世紀、キリスト教普及のため日本へ渡来した宣教師たちは、初めて見る日本の漆器や漆工芸品の美しさやその機能性に魅せられた。ウルシの木の樹液で文様を描き、金粉をちりばめ装飾する「蒔絵 (まきえ)」 と呼ばれる技法を用い、京都の蒔絵師に自分たちの生活スタイルに合わせ、キリスト教の祭壇や額、教会の道具類を作らせた。また、スペインやポルトガルの貿易商人たちもこの美しさに魅了され、ヨーロッパで高値で取引されることを見越し、飾り箱や西洋風タンス、コーヒーカップなどを作らせ自国に持ち帰った。これらが「南蛮漆器 (近世初期輸出漆器)」と呼ばれるものである。
　
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Secretaría del Departamento de Historia del Arte［sfperez@unizar.es］
　

 
第16回サラゴサ日本文化週間 プログラム

 

　
情報元：サラゴサ日本週間