スペイン日本語教師会 APJE、第16回総会・研修会をマドリードで開催
【マドリード発】2月8日、スペイン日本語教師会(APJE:Asociación de Profesores de Japonés en España、会長:伊藤モラレス杏子)は、マドリードのHotel Crisol Exe Plazaにおいて『第16回総会・研修会』を開催。
元グルノーブル・アルプ大学の東伴子 (ひがし ともこ) 氏を講師に迎えた今回の研修会では、「日本語クラスでスペイン語を使ってもいいの?―翻訳・仲介活動へのチャレンジ―」をテーマに講演が行われ、スペイン各地から集まった約50名の会員は実践的な内容に熱心に耳を傾け、有意義な学びの場となった。
APJEは2010年の設立以来、会員数が約50名から146名にまで増加。今回の総会は、スペインをはじめとするヨーロッパ各地で活動する日本語教師にとって、貴重な情報交換と親睦の機会となった。
伊藤モラレス会長コメント
会長就任後、初めての総会となりました。本年度も会員の皆様のニーズに応える研修会やイベントを企画してまいります。2024年度は、例年通り年3回の研修会を実施するほか、コロナ禍で中止となった語劇コンクールに代わり、オンライン形式の『ミニプレゼン交流会』を開催しました。今後も改善を重ね、2026年の次回開催に向けてより充実した交流会を目指します。
さらに、APJEのワーキンググループとして設立した継承日本語プロジェクトチームは、昨年度3回のオンライン座談会を実施しました。2025年度は『子供の日本語教育』をテーマに取り上げ、個人授業やアカデミーの教師のニーズにも応える予定です。
また、スペインの公的機関における日本語教師不足の問題にも取り組むため、関連イベントの企画を検討中です。2025年度は2年に一度のシンポジウムもマドリードで開催予定で、実践的かつ学術的な議論の場となるよう準備を進めています。
AI技術の発展により、言語教育の在り方が問われる時代だからこそ、人間の教師にしかできない役割を追求し支援する活動を続けていきます。
スペイン日本語教師会 (APJE) とは
APJEは、2010年2月にスペイン在住の日本語教師によって、在スペイン日本大使館での会合を発端として設立された。日本語教育に関する情報共有の場として、ヨーロッパの日本語教師の支えとなっている。
APJEは新規会員を随時募集しており、日本語教育に関心があれば職業を問わず入会可能である。個人レッスンの教師や、将来的に教えたいと考えている人も歓迎されている。また、スペイン人学生を含む次世代の日本語教育関係者の参加も推進している。研修会は日本語およびスペイン語で開催されるため、ノンネイティブの教師も参加しやすい。入会や活動に関する問い合わせは、APJE公式サイトおよびFacebookを通じて随時受け付けている。
スペイン日本語教師会 (APJE:Asociación de Profesores de Japonés en España)
公式サイト | APJE勉強会Facebook