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平成28年春の叙勲により、10月6日に旭日大綬章を受章した元スペイン外務・協力大臣トリニダ・ヒメネス氏に続き、下記の3名のスペイン人の方々が旭日章を受章された。
 
旭日章は、社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与されるもので、日本との国際交流の促進や日本文化の普及もその対象に含まれる。授章式は10月中に、マドリードの在スペイン日本大使公邸にて開催され、在スペイン日本国特命全権大使 水上正史氏より各人に同章が手渡された。

 

 

ダニエル・エルナンデス・ルイペレス氏

旭日重光章
日本・スペイン間の学術交流及び相互理解の促進に寄与


カスティージャ・イ・レオン州 サラマンカ市。
2009年よりサラマンカ大学学長。就任時より同大学の国際化に努め、日本と東アジアの重要性に注目し、同大学の東アジア研究専攻学士課程の設置に貢献した。サラマンカ大学は日本の26の大学と協力協定を締結しているが、そのうちの17は同氏の就任期間中に署名されたもの。
同氏はスペイン大学学長会議の国際交流委員会委員長も兼任しており、2013年11月の初回日本・スペイン大学学長会議の開催を実現し、両国の大学間交流のネットワークの確立に大きく貢献した。

 

 

アントニオ・マルキナ・バリオ氏

旭日中綬章
スペインにおける国際安全保障分野に関する対日理解の促進に寄与


マドリード州 マドリード市。
現 マドリード・コンプルテンセ大学名誉教授、現 同大学 安全保障・国際協力研究チーム代表。
40年に渡り国際安全保障に関する研究を行い、スペインに於ける国際安全保障分野でのアジア太平洋地域に関するパイオニア。日本とアジアの状況に関する多くの著作を持つ。日本とアジアに関する学生の正しい理解の促進に努め、2015年には戦後70周年を記念して、スペインにおける日本の理解を促進する目的で多くの活動のイニシアティブを取った。

 

 

カルロス・ドミンゲス・ビゲラ氏

旭日小綬章
スペインにおける対日理解の促進に寄与


マドリード州 マドリード市。
元EFE 通信社日本支局長、現同副編集長(夜間担当)。
ナバラ大学情報科学部卒。大学卒業後日本語を学ぶために、奨学金を得て日本の天理大学に留学。その後1982年にEFE通信社の日本支局の特派員となり、1995年から2004年にかけて支局長を務めた。EFE通信社の中では、21年間という最も長期間日本に滞在した経験を持つ。その活動を通じて、スペインと中南米諸国における正しい日本の理解の促進に貢献し、「日経平均株価」「ジャスト・イン・タイム」「バブル経済」等をスペインに紹介した。2011年の東日本大震災の際は、現地の情報をスペイン側に正しく伝えるために、その職業の範疇を超えて尽力した。