中島詩織 スペイン滞在記「ハーフタイム」連載 No.6

 
第6回《ガリシア料理、そしてバルセロナ、サンティアゴ旅行》

 
こんにちは！　CD Burela FSFの中島詩織です。

今回はガリシア地方特有の料理「Caldo gallego（カルド・ガジェーゴ）」について、そしてリーグが休みの週を利用したプチ旅行について書きたいと思います。

Caldo（カルド）とは、色々な材料を煮込んだスープのことです。そしてGallego（ガジェーゴ）とは「ガリシアの」という意味なので、簡単に言うとガリシアのスープということになります。
ガリシアの中でも地方によって使われる材料は多少異なるようです。チームメイトに「ガリシア地方特有の食べ物というとなに？」と聞いてみたところ、この　Caldo gallegoという返事が返って来たので、是非食べたいと思っていました。

前回の記事で少しご紹介したMesón do Poetaというレストランの方々が、このスープの作り方を教えて下さり、試食までさせて頂きました。

 
Caldo gallego（ガリシアのスープ）は下記の材料から作られています。

 
写真の白い豆がalubias（アルビアス）と呼ばれるインゲン豆。そして豚肉と牛肉。その下に見える小さな白いものがUnto（ウント）と呼ばれるもの。緑色の葉がGrelo（グレロ）。そしてジャガイモです。

これがGrelo（グレロ）。冬にしかとれないそうで、それ以外の時は代わりにキャベツを使うそうです。

これがUnto（ウント）と呼ばれる物なのですが、これは豚の脂だそうです。
ガリシア特有のものらしく、これがカルドに入っているかいないかで味が大きく変わってくるそうです。Uxia曰く、ウントがなくてももちろん美味しいが、入っていないと何か物足りないそうです。秘密のレシピですね。ここで書いちゃいましたけど(笑)

豆とジャガイモや肉を最初に煮込み、最後にカブの葉をいれて作るとのことでした。味は深みのある塩味。とても美味しく頂きました。

Mesón do Poeta は　UxiaとToñoの経営で、Uxiaが店主、Toñoがシェフですが、Toñoが作る料理はどれも美味しいです。Uxiaの母親のSaloméと父親のPoetaが約40年前に始めたレストランで、私を始めブレラの選手はみんなお世話になっています。ホームの試合にはほぼ毎回応援に来てくれますしね！　みなさんももしブレラに来られた際は是非、いや、必ず行ってくださいね！(笑)

 

 
さて、もう一つのテーマ！小旅行についてです。

3月の第１週は女子フットサルu-21州選抜大会があったので、私たちのリーグ戦はお休みでした。
私たちのチームからは19番のPaulaがガリシア選抜に召集され、見事優勝しました！！
UA (Universidad Alicante) 所属の日本代表でもある吉林千景選手はバレンシア選抜として出場し、準優勝しました。
自分のチームメイトもおり、自分の住んでいる地域であるガリシアが優勝したのをとても嬉しく思うとともに、同じ日本人である吉林選手が活躍してくれたのも嬉しかったです。自分が出場できなかったのが残念ですけど(笑)

その休暇を利用しまして、日本人の友達がいるバルセロナへ行って来ました。チームメイトのPequeそして、Pequeの友達のRitaと共に飛行機で行きましたよ。

 
バルセロナについてからは、私は日本人の友達、彼女たちはスペイン人の友達と一緒に行動していました。
海鮮、巻き寿司、豚キムチ、ラーメンを食べたり、和カフェにいったり、メロンパンや納豆を持ち帰って大事に食べたり(笑)、本当に食べてばかりでした！(笑)　

でもそれだけではなくて、友達と日本語でたくさん話して、日本のものに触れて、とてもリフレッシュできました。

 
バルセロナには本当に何でもあるのでビックリです。同じスペイン国内なのにガリシアとは全く違う雰囲気でした。

今回は、約3年前の同じ時期にスペインへ来た辻翔子ちゃんと佐藤陽介さんにお世話になりました！　
翔子ちゃんには家に泊まらせて頂きましたし、陽介さんには私のワガママな要望にたくさん付き合ってもらいました。バルセロナにはたくさん日本人の方がいて、行く店には必ずお二人どちらかの知り合いがいらっしゃいましたね。食事でもレストランの方々にサービスして頂いたりと、本当にありがたかったです。

そして、私の大学の同期のめぐにも会えて嬉しかったです。めぐとは写真を撮り忘れました・・・。でも私たちいつもこんな感じなので仕方ないです(笑)。
翔子ちゃん、陽介さん、そしてバルセロナであった方々本当にありがとうございました！！

 

 
PequeとRitaとは別行動していましたが・・・
ここで集合しました！！ そう！カンプノウ！

 
FCバルセロナの本拠地です！バルサの対ラヨ・バジェカノ戦を観に行きました。初カンプノウだったのでテンションが上がりました。天気もすごく良くて、最高でした。
試合は6 – 1でバルサの勝利！ちなみにPequeはRayoの応援だったので、点が入るたびに隣で悲しんでました・・・。
うん、仕方ない。

スペイン語漬けの毎日が嫌なわけではないけれど、まだ上手く言葉にして表せないことがあったりして、ストレスが溜まることも正直あります。チームメイトの皆は優しいから辛抱強く理解しようとしてくれますけどね。それで今回バルセロナに来て、日本の友達と過ごせて本当にリフレッシュできました。

 

 
そしてそして、バルセロナからの帰りはサンティアゴ空港に着いたのですが、同行した二人がサンティアゴ・デ・コンポステーラに連れて行ってくれました。

 

 
サンティアゴ・デ・コンポステーラには巡礼の最終目的地の大聖堂があります。キリスト教の聖地と言われる場所です。
巡礼の道は全行程約800kmあり、徒歩、自転車等、皆さまざまな方法で大聖堂を目指します。
全行程を踏破する人もいれば、途中から始める人、何日間か歩き続けて一旦休止の期間をおき、後日また途中から始める人、やり方は人それぞれだそうです。
その巡礼の最終目的地である大聖堂に連れて行ってもらいました。
改修工事中でしたが、その大きさと厳かさに感動しました。

 

 
大聖堂の中ではちょうどミサをやっていて神聖な雰囲気を更に感じました。長い時間をかけサンティアゴにたどり着いた時にこの大聖堂を見れば、多分もっと特別な感情が生まれるんだろうなと想像しました。私もいつか巡礼の道を歩いてみたいなと思います。

 

 
ここには書ききれないほどの充実した週末となりました。

フットサル漬けの毎日がある環境にとても満足していますが、たまには少し忘れてリフレッシュすることも大切だと改めて感じます。
出来るだけ波がないように心がけてはいますが、フットサルをしていても常に全てが上手くいくわけではないし、自分の中にストレスを溜め込んでしまうこともあります。

スペインに来てから段々そういう感情とも上手く付き合えるようになってきましたが、今回のように少し環境を変えることも息抜きの一つです。
これからも上手く息抜きをして、リーグ最後までいい状態で練習を続け、試合でも結果を出していきたいと思います。

リーグは5月末に終わりますが、その後にリーグの上位4チームが戦うことが出来るスペインのカップ戦、コパ・デ・エスパーニャがあります。残りのリーグ戦1試合1試合を大切に戦って、勝ち点3ずつ積み上げていきたいと思います。

最後まで頑張ります！応援よろしくお願いします。

ちゃお！