【終了】[東京] スペイン王立劇場オペラ「蝶々夫人」「カルメン」「椿姫」日本にてスクリーン上映
日西外交関係樹立150周年を記念して、スペイン・マドリードの王立劇場 テアトロ・レアル (Teatro Real) と日本の新国立劇場がお互いの舞台公演映像を提供し合い、上映会『Opera on Screen』を開催する。
東京・新国立劇場では、7月2日〜4日の3日間、スペイン王立劇場テアトロ・レアルにて上演されたオペラ3作品「蝶々夫人」「カルメン」「椿姫」の映像を、全席自由・無料にてスクリーン上映する。(事前申し込み制)
一方、スペインのテアトロ・レアルでは新国立劇場のオペラとバレエ3作品を上映することとなる。
* テアトロ・レアルにおける新国立劇場作品上映会の日時は追ってお知らせ致します。
2018年7月2日 (月) 19:00h
プッチーニ「蝶々夫人 (Madama Butterfly)」
明治の長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の没落藩士令嬢・蝶々さんの哀しくも美しい運命を描いた、ジャコモ・プッチーニ作曲による傑作オペラ。
指揮:マルコ・アルミリアト | 演出:マリオ・ガス
言語:イタリア語 (日本語字幕)
キャスト:エルモネラ・ヤオ | エンケレイダ・シュコーザ | ホルヘ・デ・レオン | アンヘル・オデナ
Youtube:Teatro Real / Madama Butterfly, de Giacomo Puccini | Teatro Real 200 años 17/18
時は1890年。長崎でアメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚仲介人の斡旋によって現地妻として、武士の家庭に生まれるも父の切腹により没落し芸者となっていた15歳の蝶々さんと結婚する。アメリカ総領事が軽率だと忠告しても彼は聞く耳を持たない。
結婚生活も束の間、ピンカートンがアメリカへ帰省し3年が経った。彼の帰りをひたすら待つ蝶々さん。ある日、総領事がピンカートンの手紙を持って現れ、読んで聞かせようとするも、彼が帰ってくることを信じている蝶々さんを前に、最後まで読むことができなくなる。さらに3歳になる子供を見せられ、ますます真実を話せなくなっていく。
そんな時、長崎の港にピンカートンの所属する軍艦が入港する。蝶々さんが子供と寝ている時、ピンカートンと妻ケートが訪ねて来る。女中から蝶々さんの思いを聞いたピンカートンは耐えきれずその場を去ってしまう。蝶々さんは、起きてアメリカ人女性の姿を見た時、全てを悟りました。子供を預かるというケートの申し出に、ピンカートンが迎えにくるなら渡すと言います。そして、ピンカートンが駆けつけた時には、彼女は父の形見の短刀ですでに自害していたのでした。
2018年7月3日 (火) 18:30h
ビゼー「カルメン (Carmen)」
スペイン・セビージャを舞台に、自由奔放で魔性の女カルメンと、軍隊の伍長で一途な男ドン・ホセの破滅的な愛を描いたジョルジュ・ビゼーの代表作。
指揮:マルク・ピオレ | 演出:カリスト・ビエイト
言語:フランス語 (日本語字幕)
キャスト:アンナ・ゴリャチョヴァ | フランチェスコ・メリ | カイル・ケテルセン | エレオノーラ・ブラット
Youtube:Teatro Real / Carmen, todo un mito | Teatro Real 200 años 17/18
1820年、スペイン・セビージャのタバコ工場で働く女工たちの中で、若い男たちに一番人気のジプシー・カルメンは「ハバネラ」を歌って男たちを魅了する。ところが伍長ドン・ホセだけは興味を示さない。仕事場で女工たちが喧嘩騒ぎを起こし原因のカルメンは捕らえられてしまう。しかし、カルメンはホセを誘惑して逃げ去ってしまう。カルメンを逃した罪に問われていたホセは、落ち合う約束をした酒場にいるカルメンに会いにいく。ホセはカルメンに愛の告白をするも、カルメンからは軍隊に戻らずすべてを捨てて自分と居るように求める。迷ったホセだが脱走兵としてジプシーの仲間となるのであった。
ジプシー達が密輸をして稼いでいることを知ったホセは後悔し、そんな彼にカルメンは愛想を尽かし始める。カルメンの恋心はすでに闘牛士エスカミーリョへと移っていた。そこへホセの婚約者であったミカエラが訪ねて来て、ホセの母が危篤であることを聞き、カルメンに心を残しつつ故郷へ帰る。
一ヶ月後、カルメンと恋人となった闘牛士エスカミーリョが闘牛場に現れる。彼を闘牛場の中へ見送ったカルメンのもとに、戻って来たホセが現れ復縁を迫るもカルメンは相手にしない。しつこいホセにカルメンは昔もらった指輪を投げつけると、激昂したホセがはカルメンを刺し殺してしまう。そしてその場に呆然と立ちつくしたのであった。
2018年7月4日 (水) 15:00h
ヴェルディ「椿姫 (La Traviata)」
パリを舞台に、青年貴族アルフレードと社交界の華で高級娼婦のヴィオレッタの情熱的で真実の愛を歌ったジュゼッペ・ヴェルディ作品。
指揮:レナート・パルンボ | 演出:デイヴィッド・マクヴィガー
言語:イタリア語 (日本語字幕)
キャスト:エルモネラ・ヤオ | フランチェスコ・デムーロ | フアン・ヘスス・ロドリゲス
Youtube:Teatro Real / La traviata, vista por David McVicar | Teatro Real 14/15
舞台はパリ。青年貴族アルフレードは、パリの社交界の華である高級娼婦のヴィオレッタに恋をする。アルフレードの告白を受け、軽くあしらっていたヴィオレッタも、彼の真剣さに心を動かされ始める。数ヶ月後、ヴィオレッタは貴族のパトロンとの華やかな生活を捨て、アルフレードと静かに暮らすことを選んだ。しかし、アルフレードの父は息子と高級娼婦の恋を認めず、アルフレードの妹の縁談に差し支えるから別れてほしいとヴィオレッタに願い出る。要求を受け入れたヴィオレッタは、アルフレードに元のパトロンの元に帰ると嘘をつき出て行った。様々な困難が起こり傷ついた二人。アルフレードの父は国外の息子に真実を告げる手紙を出し、ヴィオレッタの元に戻るように促す。しかし、その時ヴィオレッタは結核で命が尽きかけており、戻って来たアルフレードの腕の中でヴィオレッタは息を引き取る。
上映日程:2018年7月2日〜4日
7月2日 (月) 19:00h オペラ「蝶々夫人」
7月3日 (火) 18:30h オペラ「カルメン」
7月4日 (水) 15:00h オペラ「椿姫」
会場:新国立劇場 小劇場
住所:東京都渋谷区本町1-1-1
入場料:無料 (全席自由)
申し込み開始:5月24日 10:00h〜
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先着順で受付、定員になり次第締め切り | 複数申し込み可
後援:スペイン大使館 | セルバンテス文化センター
情報元:新国立劇場