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こちらのイベントは終了しました。

 
日本文化への理解を広める活動を海外で行う文化庁文化交流使として、金剛流能楽師 種田道一氏による『能』の5つの演目《神・男・女・狂・鬼》についてのワークショップと公演が、2月にマドリードとバルセロナにて開催される。
*「神」は神仏の霊験を称える能、「男」は戦の罪により修羅道に落ちた武士の能、「女」は女性が主役の優美な舞を舞う能、「狂」は他の分類に入らない能、「鬼」は豪快な鬼退治の能。

 
金剛流
金剛流は能楽シテ方五流派のひとつで、古くは奈良の法隆寺に奉仕した猿楽座の坂戸座を源流とし、室町初期には春日興福寺に勤仕する大和猿楽四座のひとつとなり、のちに金剛座、そして現在の金剛流へと至った。
金剛流の芸風は、豪快でめざましい動きの中にも華麗・優美さがあり、「舞金剛 (まいこんごう)」といわれる。また、豊臣秀吉拝領の「雪の小面」や艶麗な「孫次郎」など、所蔵する能面・能装束に名品が多いことでも知られ「面金剛 (おもてこんごう)」とも言われている。五流のうち四流の宗家が東京を本拠地にしている中で、関西に宗家が在住する唯一の流儀となる。

 
能の歴史
「能」は、謡 (うたい)、舞、囃子、能面・装束、全てが融合され成り立っている総合舞台芸術。古代の芸能である猿楽の流れを汲み、600年余り前の南北朝時代に結崎座の世阿弥が大成したといわれている。

 
散楽から猿楽の能へ

能は江戸時代まで「猿楽 (さるがく)」あるいは「猿楽の能」と呼ばれ、猿楽という芸は、もとを辿ると散楽 (さんがく) という芸に辿り着く。奈良時代に散楽と雅楽という対の芸が中国から渡り、その後、荘重な舞や音楽を奏でる雅楽は宮中に残り天皇家や貴族の儀式が行われる時に演じられる式楽になり、散楽は滑稽な芸や物真似、曲芸、奇術など大衆的なものであったため、神社やお寺の余興として庶民へ広まっていくようになる。その後、平安時代に散楽が猿楽 (あるいは申楽) と名前が変わり、「猿楽の能」へと変化していく。猿楽の能とは、猿楽が演じる芝居、演劇という意味で、それまでの曲芸などから芝居、演劇としての形態を整えていったことがわかる。
金剛能楽堂 公式サイトより
 
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feb2018_no-en-espana_2種田 道一


平成29年度 文化庁文化交流使
京都府京都市出身。能楽金剛流の職分家である種田家の四代目。1993年 京都市芸術新人賞を受賞。1998年 重要無形文化財(総合認定)に指定。1981年より、裏千家学園講師として能の講義を務める。また小学生を対象にした能楽体験教室など、能の普及にも積極的に取り組んでいる。
公益法人能楽協会理事、金剛会副理事長、茶道裏千家 (茶名:宗道) 種田後援会能主宰。
金剛能楽堂 公式サイト

 

 

能楽師 種田道一 ワークショップ & デモンストレーション

 
マドリード

ワークショップ
* Real Escuela Superior de Arte Dramático de Madridの学生対象
開催日時:2018年2月20、21日
 
一般公演
開催日時:2018年2月22日 18:30h〜
会場:Real Escuela Superior de Arte Dramático de Madrid
住所:Av. de Nazaret, 2, 28007 Madrid
入場料:無料
    事前登録制:公演名 (Conferencia Teatro Nô)、氏名、ドキュメントナンバーを
    info@fundacionjapon.esまでお送りください。


 

 
バルセロナ

ワークショップ「能を楽しむ」
開催日時:2018年2月12日(月)〜16日(金) 15:00〜19:00h
会場:Institut Ramon Llull
住所:Avinguda Diagonal, 373, 08008, Barcelona
事前登録制