【終了】“Photography Now! Vol.2 – Spanish New Horizon” 新鋭スペイン人写真家4名の写真展
4人の新鋭スペイン人写真家たちの作品を集めた「Photography Now! Vol.2 – Spanish New Horizon」写真展が、東京のIMA galleryにて開催される。
スペインのカラフルな鳩レースを記録した「Paloma al aire」で、一躍写真界でその名を知られることとなったリカルド・カセス。クルマとそれに乗る人の関係性を暴き、その写真集が高く評価された「KARMA」のオスカー・モンゾン。「一番近いもの」と「一番遠いもの」という両極端の概念について構成した、瞑想のような「Almost There」を撮影したアレイシュ・プラデモンド。そしてマドリード西部に位置するスペイン最大級の都市型公園カサ・デ・カンポを舞台に「Casa de Campo」を制作したアントニオ・ショウバノバ。
それぞれの作品は、4年以上もの歳月をかけて制作されたもの。
即時的なものが好まれる文化の中で、4人の写真家たちはスペインという土地と向かい合いながら、ゆっくりと醸成された創作物を生み出している。
この展示会は、一昨年12月にパリの写真ギャラリー「LE BAL」(ル・バル)で開催されたもの。写真集から展覧会への変換を模索しながらも、ひとつの空間で4人の個性が共存しあうことを目指したこの試みは、作品を新たな物語へと導くとともに、現代写真界に新風を吹き込むことに成功し、大きな反響を呼んだ。
2015年春、東京の「IMA gallery」への巡回によって、スペイン現代写真の可能性を実感し、日本の写真シーンおいても新たな提案となるだろう。
IMAとスペイン現代写真の新たなコラボレーションが始まる。
リカルド・カセス(Ricardo Cases)
1971年、スペイン・オリウェラ生まれ、マドリード在住。
2006年からコレクティブ「Blank Paper」のメンバーに加わる。写真集に『Belleza de Barrio』(2008年)、『La caza del lobo congelado 』(2009年)、『Paloma al aire』(2011年)など。『Paloma al aire』は2011年に最も注目された写真集の一冊であり、初版はたちまち売り切れとなった。個展、グループ展は国内外で多数。昨年MACKから『El porqué de las naranjas』を刊行。
オスカー・モンゾン(Óscar Monzón)
1981年、スペイン・マラガ生まれ。マドリード在住。
2006年に設立されたコレクティブ「Blank Paper」のメンバーに加わる。2013年の「Paris Photo-Aperture Foundation PhotoBook Awards」において、4年間撮り続けたシリーズを収録した初の写真集『Karma』が「First PhotoBook」を受賞した。
アレイシュ・プラデモント(Aleix Plademunt)
1980年、スペイン・ジローナ生まれ。
2003年にバルセロナのカタルーニャ工科大学の写真学科を卒業。これまで2冊の写真集を発表し、2013年に年MACKから出版された『Almost There』で世界的な評価を得て、一躍話題となる。国内外の展覧会に参加、精力的に活動している。
アントニオ・ショウバノバ(Antonio Xoubanova)
1977年、スペイン・マドリード生まれ。
コレクティブ「Blank Paper」の創立メンバーで、現在はThe New York Times誌や地元有力誌などで活躍する。2013年、初の写真集『Casa de Campo』をMACKより刊行。同年、アンリ・カルティエ= ブレッソン賞にノミネートされる。
日程:2015年3月13日(金)~4月26日(日)
会場:IMA gallery / IMA CONCEPT STORE内
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 3F
営業時間: 11:00 〜22:00 不定休
TEL:03-5572-7144
http://imaconceptstore.jp
観覧料:無料
関連イベント
3月14日(土)18:00〜20:00 来日作家によるトークイベント
出演作家:リカルド・カセス、オスカー・モンゾン(追加あり) ゲスト:伊丹豪
3月20(金)~22日(日)
リカルド・カセスによる「フォトジン ワークショップ」(3日間)※ 要予約
企画協力:AMPARO
協賛:スペイン大使館
IMA gallery 展覧会
IMA CONCEPT