スペインで日本酒を再発見

 
Sakeという単語自体はスペイン人の間でもかなりポピュラーである。多くのスペイン人は、Sakeとは和食に合わせて日本で飲まれているアルコール飲料であるという漠然としたイメージを持っていることだろう。
しかし廻りを見ると、スペインには「Sakeは好きではない」という人が多いように思える。だが実際のところ、スペイン人で正しい日本酒を飲んだことがある人はどれほどいるのだろう？
　
3月29日、国際交流基金マドリード日本文化センターにて、ComerJapones.com 代表者で、唎酒師の資格を持つロジャー・オルトゥーニョ氏が講師となり、日本酒に関する講演会が開催された。

 
一般のスペイン人は、日本酒に関する知識を殆ど持っていないと言っても過言ではないだろう。
オルトゥーニョ氏は、日本酒が精米を原料として醸造したアルコール飲料であり、精米歩合やアルコール添加があるかどうかにより、普通酒、本醸造、純米、吟醸、純米吟醸、大吟醸、純米大吟醸等のカテゴリーに分けられることを丁寧に説明して行く。
当日は10種類以上のカテゴリーの日本酒の試飲も行われ、参加したスペイン人が、日本酒の世界を再認識するのに役立ったに違いない。

 
スペインに於いて一定のカテゴリー以上の日本酒を提供するレストランはまだ少ないが、美味しい日本酒を輸入する業者も増えて来ており、日本酒に拘る店も以前と比べると多くなって来たと感じられる。
　
過去にどこかのレストランで質の悪い日本酒を飲まされて「日本酒は美味しくない」と決めつけているスペイン人も多いようなので、和食が特にポピュラーになって来ている今般、是非改めてスペインの皆さんに美味しい日本酒を知って欲しいものである。
　

：www.comerjapones.com
国際交流基金マドリード日本文化センター：www.fundacionjapon.es

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