楽天、欧州市場での展開を加速
楽天株式会社は、ネットショッピングなどのインターネットサービスを運営する日本最大の企業で、世界でも有数の規模を誇る。
楽天は、各地の店舗がネット上にオンラインの仮想商店街を形成するB2B2C型 (Business to Business to Consumer) のビジネスモデルをその特徴としており、同社のショッピングサイト「楽天市場」では店舗自身がサイトをデザインしオリジナリティ溢れる売り場作りが出来るほか、ユーザーとeメールやソーシャル・ネットワーキング・サービスなどを通じてコミュニケーションすることで、ユーザーに買い物を楽しむというエンターテインメントを提供している。
三木谷氏の言葉を借りれば、成功するオンラインショップを作るのに最も大切なのは売り手のホスピタリティ。
ユーザーに対して、型にはまった冷たいサービスで接したのでは、その顧客は二度と戻ってこない。独自性に溢れた、心のこもったサービスを提供することで、初めてリピーターを作ることができる。
楽天が目指すのは、店舗と密に協力しながら、そのような魅力的なオンラインショップを構築して行くことであると、会場を埋めた聴衆に熱っぽく話しかけた。
RMSgを利用することで、各店舗は楽天の運営している世界各国の楽天市場に同時に出店し、その販売先を容易に拡大することが出来る。このクロス・ボーダー・トレードに参加することで、例えばスペイン南部のアンダルシア地方のオリーブオイルメーカーが、その製品を簡単に欧州の複数の国で販売することが可能になる。
楽天によれば、人の塔も、魅力あるオンラインショップも、多くの人間の密なる協力があって初めて実現できるものであることを表現したかったとのこと。
欧州のイーコマース市場だけでも、2014年には2140億ドルの売り上げを記録した。
2018年には、この市場が3250億ドルの規模に成長すると予想されている。イーコマースが従来型の商習慣を凌駕する時代もそう遠くないに違いない。
ショッピングサイト:http://www.rakuten.es
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