【終了】[マドリード] 王立劇場にて新国立劇場オペラ&バレエをスクリーン上映
日本スペイン外交関係樹立150周年を記念して、日本の新国立劇場とスペイン・マドリードの王立劇場 (テアトロ・レアル:Teatro Real) がお互いの舞台公演映像を提供し合い、上映会『Opera on Screen』を開催する。
スペイン・マドリードの王立劇場 (テアトロ・レアル) では、7月3、6、8日の3日間、日本の新国立劇場にて上演されたバレエ2作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」、オペラ作品「蝶々夫人」の映像を無料にてスクリーン上映する。
2018年7月3日 (火) 18:30h:Sala Gayarre
バレエ「くるみ割り人形 (El cascanueces)」2017年
世界中の幅広いお客様に愛される名作『くるみ割り人形』。2014年『眠れる森の美女』の改訂上演で、気品と現代的感覚を兼ね備えた振付を評価されたウエイン・イーグリングが、新国立劇場バレエ団版『くるみ割り人形』を創作。
振り付け:ウエイン・イーグリング
キャスト:クララ:小野絢子 / 王子:福岡雄大
Youtube:新国立劇場 New National Theatre Tokyo / 新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」公開リハーサル&インタビュー
今日はクリスマス・イブ、凍った運河で大人もこどももスケートを楽しんでいます。14 歳の少女クララはクリスマス・パーティーが始まるのを待っています。そこへドロッセルマイヤーとその甥も到着、クララはそのハンサムな甥にほのかな恋心を抱きます。ドロッセルマイヤーから贈られたくるみ割り人形を手に、寝室に戻ったクララの夢の中でくるみ割り人形とネズミ達の戦いが始まります。ケガをしたくるみ割り人形をクララが介抱すると、くるみ割り人形は美しい王子に変身!王子とクララは雪の森に。そこでもネズミの王様に追いつめられますが、ドロッセルマイヤーの気球で粉雪の舞う森を後にします。王子とクララの前で様々な異国の踊りが繰り広げられ、二人は楽しいひと時を過ごします。夢からさめたクララが玄関へ向かうと、ドロッセルマイヤーと彼の甥は手を振り、夜の闇の中へと消えていきます。
2018年7月6日 (金) 18:30h:Sala Gayarre
バレエ「白鳥の湖 (El lago de los cisnes)」2014年
古典バレエの中でも絶大な人気を誇る作品。新国立劇場バレエ団の『白鳥の湖』の特徴は、プロローグで物語の発端がわかりやすく描かれることで、作品の物語性が強調されている点や、スピーディなダンスや高度なテクニックが随所に散りばめられている点などが挙げられる。
振り付け:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
演出・改訂振付:牧阿佐美
キャスト:オデット、オディール:米沢 唯 / ジークフリード王子:菅野英男
Youtube:新国立劇場 New National Theatre Tokyo / 白鳥の湖-新国立劇場バレエ団3分でわかるバレエシリーズ
そこは、とある城の中。オデット姫が、ふと怪しい気配に気づいて振り返ると、悪魔ロートバルトが立っている。ロートバルトはオデットを白鳥の姿に変え、城から連れ去る。ジークフリード王子の城では、王子の成人を祝って祝宴が催されている。友人たちが王子にお祝いを述べるそばで、道化がお祝いに訪れた人々を楽しませている。そこへ王子の母である王妃が登場する。王妃は王子に弓を贈り、明日の舞踏会で花嫁を選ぶように言い渡す。日が暮れ、客たちが帰っていく。一人残ったジークフリードは、去りゆく少年時代を思い感傷に沈む。深い森の湖畔。悪魔ロートバルトによって白鳥に変えられた乙女たちは、夜の間だけ人間の姿に戻る。 白鳥を追ってきた王子は、その中のひときわ気高く美しいオデット姫に心を奪われる。オデットは、悪魔ロートバルトの魔力に打ち勝つことができるのは、未だ恋をしたことのない男性による永遠の愛の誓いだけであり、もしその誓いが破られれば、白鳥たちは二度と人間に戻れないと語り、ジークフリードは、ためらうことなく彼女を愛することを決心する。城内での舞踏会。各国の姫たちが花嫁候補として招かれている。しかしオデット姫を深く愛するジークフリード王子は誰にも心を動かされない。 ファンファーレが鳴り響き、悪魔ロートバルトが娘オディールを伴って登場する。オデットにそっくりなオディールを見て王子はオデット姫だと思い込む。王子はオディールに幻惑され、窓辺で必死に訴えかける本物のオデットの姿に気づかない。そして、ついにオディールに愛を誓ってしまう。その途端、ロートバルトとオディールは正体を現し、王子をあざ笑いながら姿を消す。白鳥たちの待つ湖畔に戻ったオデットは、ロートバルトの策略にはまり 王子が心ならずも裏切ってしまったことを話し、悲しみにくれる。そこへ悔恨の情に責めさいなまれたジークフリードが現れ、赦しを乞う。 彼を許すオデット。ロートバルトは愛する二人を引き離そうとするが、ジークフリードはロートバルトに最後の戦いを挑む。
2018年7月8日 (日) 11:30h:Sala principal
オペラ「蝶々夫人 (Madama Butterfly)」2017年
明治の長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の蝶々さんの哀しくも美しい運命を描いたプッチーニの傑作オペラ。新国立劇場で最も数多く上演されている人気作品。新国立劇場オペラ研修所から羽ばたき、日本を代表するプリマへと成長を遂げた21世紀のディーヴァ、安藤赴美子が歌う蝶々さんに注目。
指揮:フィリップ・オーギャン | 演出:栗山民也
蝶々夫人:安藤赴美子
ピンカートン:リッカルド・マッシ
Youtube:新国立劇場 New National Theatre Tokyo / 新国立劇場「蝶々夫人」ダイジェスト映像 Madama Butterfly-NNTT
【第1幕】明治時代の長崎。日本滞在中、現地妻を娶ろうというアメリカ海軍士官ピンカートンは、仲介人ゴローに新居を案内され、使用人を紹介される。結婚も家もいつでも契約破棄できると豪語するピンカートン。結婚を心待ちにしている花嫁を知るアメリカ総領事シャープレスは、ピンカートンの軽薄さを心配する。花嫁行列がやってきて、美しい花嫁、蝶々さんが現れる。「私は世界一幸せ」と嬉しそうに語る蝶々さんは15歳。裕福な武士の家の生まれだが父が切腹して亡くなり、今は芸者として生きている。結婚式が慎ましやかに行われている最中、叔父の僧侶ボンゾがきて、キリスト教に改宗した蝶々さんに絶縁を言い渡す。式は終わり、2人は甘い夜を迎える。
【第2幕】ピンカートンがアメリカに帰国して3年。「駒鳥が巣を作る頃に帰る」との言葉を信じる蝶々さんは、彼の帰りを待ち続けている。シャープレスとゴローは蝶々さんに再婚を勧めるが、蝶々さんは断る。というのは、ピンカートンとの間に子供が生まれていたのだ。帰国後ピンカートンはアメリカで本当の結婚をしたことを知るシャープレスは言葉もない。そしてついにピンカートンの船が入港。蝶々さんとスズキは部屋を花で満たして夫の到着を待つが、いつまでたってもやってこない。スズキの勧めで蝶々さんが奥の部屋で休んでいると、ピンカートン、シャープレス、そしてピンカートンの妻ケートがやってくる。スズキが応対するが、蝶々さんの思いを知ったピンカートンは堪らず立ち去る。目覚めた蝶々さんはケートを見てすべてを悟り、子供をアメリカで育てたいというケートの言葉を受け入れる。父の形見の短刀に刻まれた言葉「名誉をもって生きられないものは名誉をもって死ぬ」ことを決意した蝶々さんは、子供に別れを告げ、自決。「蝶々さん!」と叫ぶピンカートンの声がむなしく響く。
上映日程:2018年7月3日〜8日
7月3日 (火) 18:30h バレエ「くるみ割り人形」
7月6日 (金) 18:30h バレエ「白鳥の湖」
7月8日 (日) 11:30h オペラ「蝶々夫人」
会場:スペイン王立劇場 Teatro Real
住所:Plaza de Isabel II, s/n. 28013 Madrid
入場料:無料 (先着順)