【終了】[バルセロナ] 手塚漫画の魅力溢れる200点以上の原画展『手塚治虫 漫画の神様』
日本の漫画文化やアニメ文化の基礎を作った漫画家・手塚治虫による「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」「リボンの騎士」「ジャングル大帝」など、200点以上の貴重な漫画原画が展示される『手塚治虫 漫画の神様 (Osamu Tezuka, EL DIOS DEL MANGA)』展覧会が、2020年1月6日までバルセロナのカタルーニャ美術館にて開催されている。
幼少期より漫画とアニメーションに親しんだ手塚は、自身の戦争体験からすべての作品に「生命の尊さ」を描き、医学博士としての知識を活かし描いた多くの作品は、戦後の日本の青少年たちに大きな影響を与えた。第二次世界大戦以降の漫画の進化には欠かせない存在である手塚治虫の名は、世界で最も権威ある漫画家の一人として世界中が知るものとなっている。
戦後間も無く漫画制作に取り組んだ手塚は、それまでの日本の漫画の概念を覆す様々な新しい表現方法により、「漫画」をひとつの芸術の域にまで高めた。日本初の長編テレビアニメシリーズとなった「鉄腕アトム」や、長編カラーアニメシリーズ「ジャングル大帝」などは大衆に広く深く浸透し、日本のテレビアニメーション界にも大きな足跡を残している。
漫画表現の開拓者となった手塚作品に衝撃を受け、漫画家を目指した中には、藤子不二雄 (ドラえもん) や石ノ森章太郎 (サイボーグ009)、赤塚不二夫 (天才バカボン)、横山光輝 (鉄人28号)、松本零士 (銀河鉄道999)、やなせたかし (アンパンマン)、大友克洋 (AKIRA)など、漫画界を牽引してきた巨匠たちが数多くいる。
手塚作品は日本のみならず、アメリカやヨーロッパ、アジア各国など世界中の子供たちの夢を育んだだけでなく、文学や映画などあらゆるジャンルにまで影響を与えるものとなった。
本展覧会は、カタルーニャ美術館と手塚プロダクション、そしてサロン・デル・マンガ・バルセロナ主催のFICOMICにより開催されており、スペインにて手塚漫画の原画を間近で見ることができる、またとない機会であることは間違いない。
会期:2019年10月31日〜2020年1月6日
火〜土曜 10:00〜18:00 / 日曜祝日 10:00〜15:00 (12月26日、2020年1月6日は祝日時間営業)
*月曜休館
*12月25日、2020年1月1日は休館
会場:カタルーニャ美術館 (Museu Nacional d’Art de Catalunya)
住所:Parc de Montjuïc, s/n, 08038 Barcelona (Palau Nacional)
→ 入場券の購入はこちら