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戦後70年。山田洋次監督が長崎を舞台に描く、母と息子の優しくて悲しい、愛情の物語。監督初となるファンタジー作品『母と暮らせば』(スペイン語タイトル『Nagasaki, recuerdos de mi hijo』) が、5月26日よりスペインにて上映される。
 
山田監督にとって84本作目となるこの映画は、小説家・井上ひさしによる戦後命の三部作「広島」「長崎」「沖縄」をテーマとした構想のなかの「長崎」をテーマに制作され、「広島」を舞台とした映画『父と暮らせば』と対となる作品として、山田監督が映画化。音楽を坂本龍一が担当し、映像に美しい旋律を重ね、作品に豊かさを与えている。

 
あらすじ
「母さんは諦めが悪いから、なかなか出てこられんかったとさ。」
1948年8月9日、長崎。助産婦をして暮らす伸子 (吉永小百合) の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二 (二宮和也) がひょっこり現れる。伸子は呆然とした。その日浩二の墓の前で「あの子は一瞬の間に消えてしまったの。もうあきらめるわ。」と言ったばかりだったのだ。
「あんたは元気?」そう伸子が尋ねると、浩二は腹を抱えて笑い出した。
「元気なわけなかやろう。僕はもう死んでるんだよ。母さん、相変わらずおとぼけやね。」
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになった。
二人は、楽しかった想い出話から他愛もないことまでたくさんの話をするが、一番の関心は、医学生だった浩二の恋人・町子 (黒木華) のことだった。結婚の約束をしていた浩二を突然失ってしまい、心の行き場もないまま、この3年ずっと伸子を気にかけてくれる優しい娘だった。
「浩二、もし町子に好きな人が現れたら、あなたは諦めるしかないのよ。だって、あなたはもうこの世の人じゃなかやろ。あの子の幸せも考えなきゃね。」
伸子の言葉に、浩二は顔色を変えて抗議する。「嫌だ!そんなの嫌だ。町子には僕しかおらん!」わかっているけれど、どうしても自分の死を受け入れることができない浩二。
伸子はそんな息子が抱きしめたいほど愛おしかった。二人で過ごす時間は特別なものだった。奇妙だったけれど、喜びに満ちていた。その幸せは永遠に続くようにみえたが…。 (公式サイトより)


Nagasaki: Recuerdos de mi hijo – Tráiler español por keane43
 
監督:山田洋次
2016年 / 130分
出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信
公式サイト / Facebook / Twitter

 

 
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情報元:Media3 Estudio