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2014年8月25日、世界最高峰リーグのひとつであるリーガ・エスパニョーラでまた一人、日本人がデビューを果たした。

 

 
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現在27歳のオランダ系日本人ハーフナー・マイクは横浜マリノス、アビスパ福岡、サガン鳥栖、ヴァンフォーレ甲府のJクラブでのプレーを経て、2012年1月からオランダのフィテッセに所属。2年半、レギュラーとしてプレーしリーグ戦83試合出場26ゴールを記録した。また2013年には日本代表の一員としてブラジルで行われたコンフェデレーションズカップにも出場している。

 
オランダでの活躍が認められ、今夏、42年ぶりにプリメラへと昇格したコルドバへの入団が決定した。プレシーズンでは周囲を納得させるプレーで信頼を勝ち取り、リーガデビュー戦となった欧州チャンピオンのレアル・マドリードとのアウェーでの開幕戦にFWとして先発出場したのである。

スペインのトップリーグでプレーする日本人は、2000年の城彰二(バジャドリード)に始まり、西澤明訓(エスパニョール)、大久保嘉人(マジョルカ)、中村俊輔(エスパニョール)、家長昭博(マジョルカ)、指宿洋史(セビージャ)以来、7人目のこととなる。

 
背番号24番のハーフナーは、コルドバから6,000人ものサポーターが駆けつけたサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムで開始7分、枠は外れたものの両チーム合わせて最初のシュートを放ち、ホームチームの観衆をどよめかせた。さらに前半終了間際にはCKではスペイン代表DFセルヒオ・ラモスに競り勝ち惜しいヘディングシュートを打っている。

ハーフナーは得点こそなかったものの、レアル・マドリード守護神カシージャスや世界屈指のDF陣相手に堂々と渡り合い、67分にピッチを退いた。翌日のスペイン最大手スポーツ紙MARCAでは、ハーフナーについて『力強さや意欲を持って試合に臨み、開始早々にはカシージャスを脅かすシュートを放ち、先制点を奪うチャンスを作った。終始ペペやラモスと競り合った』と高く評価した。アンダルシアのチームは前半のベンセマ、後半終了間際のクリスティアーノ・ロナウドのゴールにより2-0で敗れはしたものの、ハーフナー自身は試合後、大きな手応えを感じていた。

 

 
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― 初リーガ・エスパニョーラ、サンティアゴ・ベルナベウの感想は?
試合をやっただけです。凄いスタジアムでした。

― レアル・マドリードCB2人とのマッチアップでしたが手応えは?
最初、セルヒオ・ラモスとやり合って競り負ける事がありましたが、途中からは体をぶつけてからボールを受ける形ができてセルヒオ・ラモスにも勝てたのが個人的な収穫ですね。

― 前半終了間際に大きなチャンスがありましたが…
入って欲しかった(笑)。個人的には入ったと思ったんですけどね。当たりもよかったし… 残念です。入れられたらよかったです。

― チャンスが前半、後半とありました
一発を狙わないといけないチームだし、レアル相手に思ったより戦うことはできたと思います。引くことが多くて、監督にボランチを見ろと指示され、前半から守備に追われることが多かったです。その中でもカウンターからチャンスを作ったのがチームとしての収穫ですし、2-0で負けましたが、やはり必死になることが多かったです。

― 最初のシュートチャンスでいけると思いましたか?
相手も相手なんでシュート打たなきゃ始まらないです。右足振り抜いて、まあいいところに行けばいいかな、という感じでした。

― チームメイトにパスの出しどころの指示を出していましたが?
相手が相手なんで。練習試合から簡単に回せたところでいきなり蹴ることが多かったので。少しでも味方が落ち着ちつけるように回せれば、絶対前を見てくれるので。他のチームでもそうでしたが、個人的には普通にやっていることです。

― 今日の試合の収穫と課題は?
収穫の方が多かったですかね。やれたことの方が多かったです。課題的にはもう少ししっかりコンディションを上げて…。今日は交代が早かったので(笑)。

― 予定ではもう少し?
個人的にはもっとやりたかったですし、後半からフェデが入ってそこからチャンスが増えたので、個人的にはもっとゴールに近づけるかな、と思ったんですけど。

― 監督はよくやったと記者会見で言っていましたが
結局は勝てなかったので。もうちょっとやりたかったです。

― 試合前に相手が欧州王者という話はありましたか? また監督の指示は?
自分とトップ下がボランチをマークし、なるべく引いてカウンターを狙う。自分のところにボールが集まることが多くなると言っていたので、その中でしっかり収められたところは収められていたし、もっとできると思いました。負けましたが、このチームにとっては本当に収穫の方が多かったと思います。
去年2部で7位になりプレーオフで昇格してきたチームだったので、やはりどうしても周りから降格するチームだろうという印象があるんですけど、今日のレアル戦のようにいい試合が他でもでき我慢強く頑張れば、勝ちも増えると思います。試合前から本当に多くのサポーターが来て応援してくれたので、次はホームなので心強いです。

― 練習試合でやってきたことができましたか?
練習試合でまったくできなかったことが今日はできたのですごいよかったと思います。守備面だったり、つなぐ面だったり、練習試合では簡単にミスしていたところが今日は本当にうまくいきました。守備の脆いところが練習試合では出ていたんですけど、今日はしっかりクリアするところはクリアして、いい守備ができたと思います。

― メリハリがついていた、ということですか?
はい。練習試合では個人的には想像できなかったんですが、これならリーガでも戦える、と。

― 残留も行けますか?
はい。

― 監督は試合後に何か言ってましたか?
(その辺については)まだ何も言ってないですね。

― チームメートは今日の試合について納得していますか?
はい、負けは。みんな負けることは嫌ですけど、どちらかというとこのチームにとっては収穫が多かったので、みんなもしっかり切り替えています。
守備ができて、しっかりカウンターでチャンスに結びつけられたことが収穫だったと思います。

― アギーレ監督はアジアカップでいろいろな選手を招集すると言っていましたが、代表復帰については?
今は個人的にコルドバで集中したいので、特に代表のことは考えていないです。

 
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― ペペと笑っているシーンがありましたが
個人的には競り合いの時に絶対に腕が上がるし、その中で自分の手のひらが相手の頭に当たったんですけど「ひじだ!」と言ってきたので「違うよ、手だよっ」て頭に手を乗っけたら、怒らずに笑顔を見せてくれたのでよかったです。頭突きされなくてよかったです(笑)。

― スペイン語はどうですか?
徐々にですね。簡単なところから。みんなスペイン語で話しかけてくれるので、分かるところも分からないところもいっぱいありますけど、徐々に覚えれば、半年ぐらいで会話ができると思います。

 

 
リーガ・エスパニョーラに新たに挑戦する日本人、ハーフナー・マイクの活躍を期待したい。