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マドリード市では、新しい技術や創造性をベースとしたビジネスプランを持つ起業家を支援するために、SoftLanding およびStartup Madridというプログラムを提供している。
スペイン人ではない外国人であってもこれらに応募することが可能。

これら起業家支援プログラムの詳細を聞くために、「マドリード・エンプレンデ(Madrid Emprende)」の商業・経済開発局長ペドロ・ゴンサレス・トロバ氏を訪問した。

 

SoftLanding

SoftLanding プログラムは、自分のビジネスを国際化することを狙うクリエィティブで革新的な起業家や、優れた技術を所有する人々を対象としている。

このプログラムでは、スペインを単なる製品の販売市場として見るのではなく、欧州や北中南米進出のための最適な準備拠点と位置付けてマドリードに来る国外の企業に対し、6ヶ月間利用出来る共同事務所スペースと、専門家による実務面、法務面での支援を無料で提供してくれる。

 

Startup Madrid

起業プランは持っているが、まだ会社の設立を行っていない場合、Startup Madridという別の支援プログラムが存在する。
このプログラムは、会社の設立前か、或いは設立後2年以内である場合に応募できる。起業のプランさえあれば、会社の設立前でも問題ない。
Startup Madridでは、マドリード市内にある Madrid International Labの中に、クリエィティブで革新的な起業家や技術者を対象に、起業に必要な相談サービスの提供を含めたワーキングスペースを提供してくれる。

画像提供:Madrid Emprende

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6ヶ月のマドリード・インターナショナル・ラブ利用期間終了後、認められれば使用期間を更に6ヶ月延長出来る可能性もある。今現在、各々のプロジェクトの準備を進める100人以上の起業家がこのCo-Workingのスペースを利用している。
Startup Madridプログラムでは起業家精神そのものが重要視され、起業の姿勢が維持される限り、プロジェクトの内容に変化があっても構わない。
マドリード・インターナショナル・ラブにての12ヶ月間経過後は、マドリードに14ヶ所存在する企業インキュベーターに入居できる可能性がある。
これらのインキュベーターは外国人に特化されているわけではないが、マドリード・インターナショナル・ラブにて12ヶ月間仕事をした経験は、これらのインキュベーターに溶け込むための支援となるだろう。

これらのインキュベーターにはさまざまの広さのオフィスが122存在し、利用者は個別のオフィスを使用することが出来る。これらのオフィススペースは優遇料金で利用でき、利用者は専門家による会社運営上の支援を受けることができる。この企業インキュベーターの利用期限は2年間だが、最高3年間までは延長も可能である。

スペインの多くの大企業の本社はマドリードに存在するが、それらの多くが「マドリード・エンプレンデ」と協力体制にある。このプログラムは、関係者全てが利益を得ることができるような協力関係のエコシステムを作ることを目指しており、公的機関や大学、商工会議所から中小企業、大企業まで、さまざまな相手との協力を進めている。

 
Madrid Emprendeこれらの支援プログラムに興味のある日本人の起業家、或いは日本の企業があれば、「マドリード・エンプレンデ」の公式サイトwww.madridemprende.comにて英文の情報を得ることができ、また invest@madrid.es の窓口から英語にて問い合わせを行うことが可能。

その結果「マドリード・エンプレンデ」の条件に合えば、SoftLanding やStartup Madridのプログラムに応募することができる。

現在のところ、日本からマドリード・インターナショナル・ラブに参加している人や企業はないとのこと。マドリード市が提供するこれらのプログラムに参加する、最初の日本人になってみてはどうだろう?

 
Madrid Emprende:http://www.madridemprende.com
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