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今年で15回目の開催となる電子サウンドとビジュアルアートの祭典『ビジュアル・エレクトロニック・ラボラトリー・フェスティバル (以下、L.E.V.フェスティバル)』が、スペイン・アストゥリアス州ヒホン市内のさまざまなスペースにて7月22日から25日まで開催される。
 
今年のL.E.V.フェスティバルには、国際交流基金マドリード日本文化センターの協力のもと、日本を代表する映像・音響アーティストのRyoichi Kurokawaが参加。
建築規模の観点から人工物と自然の関係を追求するRyoichi Kurokawaによるオーディオ・ビジュアルコンサート「subassemblies」は、7月22日21:00よりTeatro de la Laboral (Calle Luis Moya Blanco, 261, 33203 Gijón, Asturias) にて披露される。

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Subassemblies
遺跡:人工建築物の残骸

subassembliesは建築規模の観点から人工物と自然の関係を追求するオーディオ・ビジュアルコンサート。この作品は主にレーザースキャンによって取り込まれた3Dデータ、人工建築物、遺跡、自然から成り立っており、それぞれモジュールの部品として自然とアート両方の力を発揮し、秩序と無秩序の層で更新されたタイムラインをつくるために変形し再構築される。
遺跡。自然に侵された建物と、修復されぬままの建築物は重ねられ、活発に再構築され、いくつもの層になったこれらの異常は、自然と人間のあいだだけでなく、変化を通した抽象的で具体的な現象、破壊および再生されて知覚を広げる。物理法則を無くした自然と人工のハイブリッド、エントロピーとネガトロピーなどの感情は、これらの異常性を高める。 
 
Ryoichi Kurokawa / 黒川良一
日本人アーティストRyoichi Kurokawaは、ビデオスクリーニングやオーディオ・レコーディング、イメージとサウンドが一つの進化に溶け込むパフォーマンスなど、アナログとデジタル両方の素材を使用し、音と光で時間の歪んだオーディオビジュアル・インスタレーションを創り出す。Kurokawaは常に自然からインスピレーションを求め、生活での気づきや、物理的現実が電子的現実に出会った時の現象などを探求している。
90年代から” Synesthesia” (共感覚)をテーマにオーディオビジュアル・インスタレーションなどで実験を始め、聴覚、視覚、触覚の複数感覚の混合状態を作品やパフォーマンスで追求する。彼の探究心旺盛なスタイルにより、作品中で様々な化学的、自然的研究が行われ、最新のドローンと電波が点滅する複数のスクリーンが融合するインスタレーション「ad/ab Atom」は、天体物理学者との直接的コラボレーションから出来上がったものである。Kurokawaは10年以上に渡り革新的な作品を生み出し、個展及やグループ展の形で世界中のギャラリーや美術館、国際的フェスティバルなどで紹介されてきた。独学でアーティスト、ミュージシャンの道に挑んだKurokawaは、現在までに坂本龍一、細野晴臣、イエローマジック・オーケストラの高橋幸宏や、テクノアーティストの青木孝允や半野喜弘など、多くのミュージシャンとコラボレーションを行っている。
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L.E.V.フェスティバル
 
開催期間:2021年7月22日〜25日
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YouTube:LEVfestival / LEV Matadero 2020

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情報・画像元:国際交流基金マドリード日本文化センター | L.E.V.フェスティバル