【終了】渋谷慶一郎+初音ミク:ボーカロイド・オペラ『THE END』スペイン公演
魂を持たないボーカロイド・初音ミクによる「死」と「再生」の旅
《死とは何か? わたしは死ぬの?》
世界初のボーカロイド・オペラとして話題を呼んだ渋谷慶一郎 + 初音ミク『THE END』が、国際交流基金主催にて3月22〜24日マドリードにて4公演、3月27日にはバルセロナにて1公演が実施される。
2012年の初演以降、これまで東京、フランス、オランダ、ドイツ、デンマーク、ジョージア、アブダビなど世界各国で上演され、いずれの公演もチケットはソールドアウトと大人気を博している『THE END』。
この作品は、従来のオペラの中心となるオペラ歌手やオーケストラなどは一切登場しない “人間不在のオペラ” で、初音ミクとボーカロイドによるアリアやレチタティーボ、コンピュータによる音響、映像によって物語が展開していく。
初演時から数度のバージョンアップを重ね、現在は完成版として上演されている『THE END』は、音・映像ともに高解像度なテクノロジーによる表現にて、「死とは何か?」「終わりとは何か?」といった伝統的なオペラでみられる悲劇の構造を、初音ミクを媒介にして現代に読み替えるという試みがなされている。
音楽家 渋谷慶一郎、そして映像作家YKBXによるアニメーション映像、サウンドアーティストevalaによる立体音響といった時代の先端を担う気鋭のアーティストたち、そしてルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターであるマーク・ジェイコブスが初音ミクのために衣装提供したりと、アート・ファッション・テクノロジーがコラボレーションした作品である。
渋谷慶一郎
公式サイト
音楽家。1973年生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。
2002年音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音楽作品をリリース。代表作にピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』『ATAK020 THE END』、パリ・シャトレ座でのソロコンサートを収録した『ATAK022 Live in Paris』など。また、映画「はじまりの記憶 杉本博司」、ドラマ「TBSドラマSPEC」など数多くの映画・TVドラマ・CMの音楽も担当。
2012年には初音ミク主演による世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」をYCAMで発表。同作品は現在も世界中で公演が行われており上演要請が絶えない。
2017年5月にパリ・オペラ座でパリ・オペラ座・エトワール、ジェレミー・ベランガールとビデオ・アーティストチームのエイドリアンM&クレアBとのコラボレーションによる「Scary Beauty」のダンスバージョンを発表。アンドロイドとオーケストラによるモノオペラ「Scary Beauty」を今年9月にオーストラリアで初演した。国内では10月に高野山で声明とコラボレーションするなど様々な試みに挑戦。これまでにアーティストの杉本博司、複雑系研究者の池上高志、ロボット学者の石黒浩、パリ・オペラ座・エトワールのジェレミー・ベランガールなど数多くのアーティスト、またルイヴィトンやピガール、エルメネジルド・ゼニアといったファッションブランドともコラボレーションを展開している。現在は東京とパリを拠点に活動を展開。
Youtube:HatsuneMiku / 【渋谷慶一郎・初音ミク】オペラ「THE END」【VOCALOID OPERA】
マドリード公演
開催日時:2018年3月22日(木)〜24日(土)
22、23日 20:30h
24日 18:00h / 20:30h
会場:Naves Matadero (Nave 11) – Centro Internacional de Artes Vivas
住所:Paseo de la Chopera, 14, 28045 Madrid
チケット:8ユーロ
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バルセロナ公演
開催日時:2018年3月27日 (火) 21:00h
会場:Sala 1 Pau Casals de L’AUDITORI
住所:Carrer de Lepant, 150, 08013 Barcelona
チケット:12ユーロ
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