国際観光見本市『FITUR』に日本ブースが復帰

1月19日から23日までマドリードの見本市会場IFEMAにて、観光業界では世界最大規模となる『第42回国際観光展示会　FITUR2022』が開催されている。
　
パンデミック後の世界の復興のために、観光産業は大変重要な役割を担うと考えられている。前回のFITURでは不在となった日本ブースだが、今回は日本政府観光局 (JNTO) が2020年1月以来2年振りに日本ブースを出展し、日本観光の魅力をアピールしている。
　
今年の日本ブースでは、「日本を旅する人のためのスピード日本語教室」や、ビデオ「La Ruta de Mei (メイの道)」の上映など、日本文化をアピールする様々な活動が行われている。また「世界のサステナブルな観光地100選」には日本の観光地12ヶ所が選ばれているため、観光の持続可能性への取り組みをアピールする。そして大阪、東京、京都が「世界で最も魅力ある都市」として選出されたことを祝う他にも、東北地方の観光の魅力発信にも力を入れていく。

現在日本ではパンデミックによる水際対策が行われており、観光目的での外国人の入国はできない状態だが、JNTOマドリード事務所の山下広所長は、朝の来ない夜はなく、パンデミック後に観光が正常化された際には、国外からの観光客が再び日本を訪問し、その文化を心置きなく楽しめるよう、今こそ日本の観光情報を更に発信していきたいと語った。
　
日本ブース内では、日系の旅行代理店や航空会社等、7社が商談用のテーブルを構えている他、近くには阪急トラベルも独自のブースを出展し営業活動を行っている。

　

フェリペ国王とレティシア王妃によって開会された今年のFITURには、107ヶ国から約600の出展者と、計約7千人が参加しているとのこと。また並行してオンラインで開催されているFITUR LIVEConnectは、2月4日まで運用される予定。