国際ガストロノミーサミット「マドリード・フシオン」にて、新しい日本食材をアピール
2月2日から4日までの三日間、マドリードのパラシオ・ムニシパル・デ・コングレソスにて、国際ガストロノミーサミット「マドリード・フシオン」が開催された。
第13回となる今回は約10,000人の業界人、出展者、一般客の訪問を記録し、スペインをはじめとした欧州だけでなく、アジア、中南米、中国、日本、フィリピン、メキシコなどの500名以上の報道関係者が取材に訪れた。会場は110の出展者のブースで埋め尽くされ、現代を代表する料理人たちのノウハウを吸収すべく3,200人が会議に参加した。
会場には日本政府のブースが出展され、学校法人服部学園の服部幸應(はっとりゆきお)理事長と、フードコーディネイターの結城摂子氏を中心とするチームが運営を行った。
日本ブースの今年の目玉は和牛と日本酒。日本直輸入の和牛の試食や日本酒の試飲が行われ、日本の各種の食材が紹介された。
他にも、今年の新しい試みとして、サラダ用の寒天やこんにゃくライスなど、ヘルシーな食材の紹介も行われた。
普通の米に3割のこんにゃくライスを加えて炊き上げ、豆乳を使ったアリオリソースを添えてカロリーカットを目指したよりヘルシーなパエジャも訪問客に供されていた。またグルテンが含まれず、それを使ってグルテンアレルギーの人も食べられるパンを焼くことができる米粉も紹介された。
欧州の料理人にもファンの多い和包丁の展示では、両刃である洋包丁と比べて片刃である和包丁は特有の研ぎ方があり、西洋の料理人には研ぎ方が分からずに、戸棚の奥にしまわれたままになってしまっていることが多いという現状を改善すべく、和包丁の研ぎ方の実演も行われた。
日本政府ブースの他に、TOKYO-YA、COMINPORT 等の日本食材輸入業者のブースも出展され、豆乳クリーム、若桃の加工品、新しいタイプの発泡性の日本酒等、伝統的な食材にとらわれない、新しい日本発の食材も紹介され訪問客の注目を集めていた。