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12月18日、マドリードの在スペイン日本大使公邸にて、サラゴサ大学教授、エレナ・バルレス・バゲナ氏への、旭日中綬章叙勲伝達式が開催された。
式典には、サラゴサ大学学長マヌエル・ホセ・ロペス・ペレス氏、セビリアの王立サンタ・イサベル・デ・ウングリア美術アカデミーのアカデミコ・ヌメラリオであるフェルナンド・ガルシア・グティエレス氏をはじめとした多くの学術界関係者が出席した。

旭日章は、社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与されるもので、日本との国際交流の促進や日本文化の普及もその対象に含まれる。

エレナ・バルレス氏は現サラゴサ大学哲文学部教授、元スペイン日本研究学会事務局長で、東洋美術史を専門としておられ、その調査活動や出版物、会議やセミナーを通じて、スペインにおける日本美術研究の発展及び日本・スペイン間の相互理解の促進に寄与されたことにより、今回の叙勲となった。

バルレス氏は、越川和彦在スペイン日本大使の手による叙勲式のあとのスピーチで、長年の日本美術研究の活動が認められ、今回の名誉ある叙勲に至ったことについて感謝の言葉を述べ、日本文化の普及に向けて今後益々の努力を行うことを約した。

 
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Dec2015esjapon_Elena_2エレナ・バルレス・バゲナ氏


1962年・サラゴサ生まれ
サラゴサ大学にて美術史の博士号を取得。学生時代より東洋美術を研究し、日本美術及び、「スペインに於ける日本美術の浸透」を専門とする。

サラゴサ大学にての活動を通じて、日本美術の促進と普及に貢献され、サラゴサ大学の、スペインに於ける有数の日本美術研究機関としての地位を築いた。長年同分野の学生の教育に力を注ぎ、スペインに於ける日本美術品のカタログ作成案件に協力した。

1997年には「美術を通して培う関係、日本・スペイングループ(Grupo Japón y España. Relaciones a través del arte)」を設立。今では東洋美術の権威とされる雑誌アルティグラマ28版の出版に携わった。サラゴサ大学やサラゴサ美術館にて、数多くの日本美術展示会や日本の伝統芸能の展示、多くの講演会やセミナーを開催した他、2003年から2008年には、スペイン日本研究学会の事務局長の任にあたり、1999年からは、スペイン・日本文化協会とともに、サラゴサ日本文化週間に参加している。