【終了】10月16日より第7回ヘタフェ・ネグロ推理小説文学祭開催。招待国日本を代表して作家角田光代が参加。
10月16日より26日まで、マドリード郊外のヘタフェ市役所主催により、ヘタフェ・ネグロ推理小説文学祭が開催される。7回目となる今年の招待国は日本。招待国を代表して作家の角田光代氏が複数のイベントに参加する予定。
ヘタフェ・ネグロ開幕を控えた10月14日、ヘタフェ市のホセ・イエロ・ポエム・センターにて、イベントの内容を紹介する記者会見が行われた。
このフェスティバルはロレンソ・シルバ氏が主幹となり、カルロス三世大学、マドリード州の複数の図書館、スペイン映画アカデミー、マドリードと東京のインスティテュート・セルバンテスの各施設にて、ラウンドテーブル、対談、プレゼンテーション、サイン会、ジャズコンサート、シアター、展示会、GAFEフェスティバル、各種コンクール等の開催が予定されており、延約100名に及ぶ作家、ジャーナリスト、編集者、映画監督、法律家、犯罪と汚職研究の専門家が参加する。
参加者の一部を紹介すると、招待国日本からは角田光代氏、その他各国よりJo Nesbø、Lee Child、William Mcllvanney、Erik Valeur、Paul French、Domingo Villar、José María Guelbenzu、Julián lbáñez、Almudena Grandes、Forges、Daniel Rojo “El millonario”、Juan Cruz、Carlos Zanónの各氏が同フェスティバルの各行事に名を連ねている他、スペイン映画アカデミーを会場とするイベントには、映画監督の Patxi Amezcua、Patricia Ferreira、Miguel Angel Vivas が出席する。
ヘタフェ・ネグロでは、以下のような日本に関連したイベントも開催される。
開催日時:10月19日(日)17:00〜18:30
会場:Teatro-Auditorio Federico García Lorca Cercanía C-4 Getafe Central駅 徒歩1分
日本文学研究家のカルロス・ルビオ氏を招き、歌舞伎についての簡単な講演後、ドキュメンタリー映画KABUKUの上映会を開催。
KABUKU:「階段返し」や「欄間抜け」、クライマックスの「宙乗り」等、ケレン味あふれる演出で知られる「義経千本桜・川連法眼館の場(通称・四ノ切)」は、澤瀉屋が代々に渡り受継いできたお家芸。この舞台にかける亀治郎の熱い想いを伝えるために、リハーサルや本番の裏側、舞台の仕掛けなど、観客からは決して観ることの出来ない一挙一動までを記録した、迫力あるドキュメンタリー。 (日本語音声、英語字幕)
日本の世界遺産 写真パネル 展示会
開催日時:10月20日(月)〜31日(金)まで
月〜金曜10:00〜14:00 / 17:00〜21:00
土曜17:00〜21:00
会場:La Fábrica de Harinas Cercanía C-4 Getafe Central駅 徒歩1分
ユネスコの世界遺産に登録されている日本国内の文化・自然遺産を数々の写真パネル(スペイン語キャプション付き)で紹介。
開催日時:10月21日(火)20:15〜
第35回日本アカデミー賞で10冠を獲得し、興行収入12.4億円を記録した角田光代氏の小説を原作とした映画「八日目の蝉」をスペイン国内にて初上映。この機会をお見逃しなく!(日本語音声、スペイン語字幕)
会場:Cinesa Nassica
「俳句と黒」写真展、俳句朗読によるオープニング
開催日時:10月22日(水)20:00〜
会場:La Fábrica de Harinas
討論:今日の日本文学
開催日時:10月24日(金)10:00〜
ヤクザ、カミカゼ、原発事故、世紀末の怪物・・・。でもそこには繊細さも存在する。現在の日本文学についての、スペイン人専門家による討論。
会場:UCIIIM:Salón de actos del Colegio Mayor Gregorio Peces Barba
開催日時:10月25日(土)18:00〜
この度Galaxia Gutenberg出版社によって、その作品「八日目の蝉」が初めてスペイン語訳されて出版される日本の有名作家、角田光代氏とアナ・マテジャーネス氏(Korataiブログ運営者)との対談。
会場:La Fábrica de Harinas Cercanía C-4 Getafe Central駅 徒歩1分
角田光代、ロレンソ・シルバ、高木香世子 鼎談会
開催日時:10月26日(日)17:30〜
作家の角田光代氏を招聘し、ロレンソ・シルバ氏(フェスティバル「ヘタフェ・ネグロ」キュレーター、作家)、マドリード自治大学准教授 高木香世子氏との三者の鼎談会を開催。テーマ「角田光代を通して見る現代日本文学」。角田氏がご自身の作品の世界観及び作家角田光代の視点から見た現代の日本文学について語る。
会場:Biblioteca pública Luis Rosales (Carabanchel)
開催日時:10月26日(日)19:00〜
第35回日本アカデミー賞で10冠を獲得し、興行収入12.4億円を記録した角田光代氏の小説を原作とした映画「八日目の蝉」をスペイン国内にて初上映。この機会をお見逃しなく!(日本語音声、スペイン語字幕)
会場:Biblioteca pública Luis Rosales (Carabanchel)
またイベント中に、エミリオ・リェド氏にホセ・ルイス・サンペドロ賞が、そしてソランヘ・カマウエル氏にヘタフェ推理小説賞が送られる。
ヘタフェ・ネグロはヘタフェ市役所の主催により、スペイン教育・文化・スポーツ省、マドリード州政府、カルロス三世大学、インスティテュート・セルバンテス、Airbus社、そして文化関連の多くの団体の協力に因って運営されている。
また今年は70以上の出版社の他、複数の文化協会、企業、ブランドの他、国際交流基金マドリード日本文化センターを通じて日本大使館の協力も仰いでいる。
ヘタフェ・ネグロ推理小説文学祭 公式WEB:http://www.getafenegro.com