【終了】スペインに雅楽の調べ
1月23日から29日にかけて、笙演奏家で作曲家である真鍋尚之(まなべ・なおゆき)、琴演奏家で歌い手の梶ヶ野亜生(かじがの・あい)、作曲家の小櫻秀樹(こざくら・ひでき)が、スペインの各地で雅楽の演奏やワークショップを開催する。(小櫻氏はバルセロナとパルマ・デ・マヨルカのセッションのみに参加)。
アジア大陸の諸国からもたらされた音楽や舞に、上代以前から伝わる音楽や舞が融合し日本で花開いた伝統的な芸術「雅楽」。
10世紀頃に完成し、皇室の保護の下に伝承されて来た雅楽の和声と音組織は高度な芸術的構成をなし、現代音楽の創造・進展に対して寄与するばかりでなく、雅楽それ自体としても世界的芸術として発展する要素を多く含んでいる。
世界最古のオーケストラとも言われ、2007年にはユネスコの無形文化遺産にも認定されたこの日本の音楽を、スペインにいながらにして楽しめるまたとない機会。どうぞお見逃しなく。
スペイン公演スケジュール
雅楽、真鍋尚之(笙演奏)と梶ヶ野亜生(琴演奏)のコンサート
日時:2016年1月23日(土)と1月24日(日)、両日とも12時(正午)より
場所:FITUR2016 国際観光展示会、日本ブース (4E06) IFEMAマドリード展示会会場
住所:Av. Partenón, 5, 28042 Madrid(電話:902 221 515)
参加:真鍋尚之(笙演奏)、梶ヶ野亜生(琴演奏)
Fitur2016 公式ウェブサイト:http://www.ifema.es/
FITUR入場券購入のご案内:http://www.ifema.es/fitur_01/Visitantes/registro/
協力:国際交流基金マドリード日本文化センター
雅楽、真鍋尚之(笙演奏)と梶ヶ野亜生(琴演奏)のコンサート
日時:2015年1月26日(火)19:30
場所:Salón de Actos CAI Zaragoza, Pº Independencia, 10 (Centro). Tel. 976 718 001
入場無料、席数に限りあり
主催:CAI Obra Social y Cultural
協力:アラゴン高等音楽院、在スペイン日本大使館
雅楽のマスタークラス(真鍋尚之、小櫻秀樹、梶ヶ野亜生)
日時:2016年1月28日(木)12:00-13:30
場所:Sala de cambra, Conservatori Superior del Liceu, Nou de la Rambla 88, Barcelona
入場無料、席数に限りあり
雅楽、真鍋尚之(笙演奏)と梶ヶ野亜生(琴演奏)のコンサート
日時:2016年1月28日(木)18:30-20:00
場所:Sala d’orquestra, Conservatori Superior del Liceu, Nou de la Rambla 88, Barcelona
入場無料、席数に限りあり
マスタークラス、コンサートとも参加には事前予約が必要です。
参加希望者は consuladojapon@bc.mofa.go.jp にemailにてお申込み下さい。
共催:在バルセロナ日本総領事館、リセウ音楽院
協力:国際交流基金マドリード日本文化センター
日本の伝統楽器を使った作曲のマスタークラス(真鍋尚之、小櫻秀樹、梶ヶ野亜生)
日時:2016年1月29日(金)11:30〜12:30
雅楽に関する講演(真鍋尚之、小櫻秀樹、梶ヶ野亜生)
日時:2016年1月29日(金)16:30〜18:00
真鍋尚之(笙演奏)、梶ヶ野亜生(琴演奏)による雅楽コンサート
日時:2016年1月29日(金)19:30〜21:00
場所:Conservatori Professional de Música i Dansa de Mallorca (C/ Alfons el Magnànim, 64, 07004 Palma)
入場無料、席数に限りあり
共催:在バルセロナ日本総領事館、マヨルカ音楽舞踏院
協力:国際交流基金マドリード日本文化センター
真鍋尚之(まなべ・なおゆき)
神奈川県立弥栄東高校音楽コース卒業。
洗足学園大学(専攻/作曲・声楽)および東京芸術大学邦楽科雅楽専攻卒業。
作曲では1990年第14回神奈川県合唱曲作曲コンクールにて『愛恋する悪の華』佳作。1994年第18回同コンクールにて『みどり色の蛇』最高位入賞。1998年第1回国立劇場作曲コンクールにて笙独奏曲『呼吸II』を自作自演し優秀賞(第1位)受賞。
演奏では、1999年国際芸術連盟第4回JILA音楽コンクール第2位。2004年現代邦楽研究所10周年記念事業「東京・邦楽コンクール」第1位。
2000年より笙の可能性を追求した「真鍋尚之笙リサイタル」シリーズを開始(第1回:紀尾井ホール、第2回:横浜みなとみらい小ホール、第3・4回:浜離宮朝日ホール、第5・6回:東京オペラシティ リサイタルホール)、特に第3回は読売新聞「回顧2003クラシック・4氏が選んだベスト5」に選ばれる。笙の独奏曲の他、箏・十七絃、ヴァイオリン、コントラバス、打楽器などとの共演で作品を発表し「独奏楽器としての笙」の可能性を飛躍的に高めた。
また雅楽の演奏家として小野雅楽会および十二音会において笙・楽箏・楽琵琶・右舞の演奏し雅楽普及のために尽力している。
2000〜08年日本音楽集団のメンバー。CDは2001年に『呼吸〜真鍋尚之笙リサイタル』をコジマ録音よりリリース。
2011年5月より2012年5月まで文化庁文化交流使としてベルリンを拠点に雅楽を紹介するとともに、作曲家とともに笙の新しい可能性を追求した作品を作るための共同作業を行う。
梶ヶ野亜生(かじがの・あい)
鹿児島県出身、日本女子大学文学部史学科卒業。
幼少より母・梶ヶ野凉玲に手ほどきを受ける。沢井忠夫氏、一恵氏に師事。
2000年 平成12年度文化庁芸術インターシップ研修員生。
2002年 第26回鹿児島市春の新人賞」、「第4回鹿児島銀行財団賞」の同時受賞。
2009年 平成22・23年度「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト(財団法人地域創造主催)。
国際交流基金主催南アジアツアー、アメリカツアー参加。また同ツアー期間中には世界各地のプレゼンター、アーティストらが一堂に会するAPAPにて演奏。他シンガポールでのアジア芸術見本市招聘参加等、これまでの海外公演経験は20か国以上に及ぶ。
「題名のない音楽会」「邦楽のひととき」等のテレビラジオ出演のほか、奄美唄者朝崎郁恵「阿母(あんま)」、吉俣良/大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」等アルバム録音参加。
現在、桐の音楽院主宰、沢井箏曲院講師、鹿児島国際大学国際学部音楽学科非常勤講師
小櫻秀樹(こざくら・ひでき)
東京芸術大学卒業、同大学院修了。文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在。その後、渡瑞しストックホルム王立音楽大学大学院修了。現在、名古屋音楽大学にて教鞭をとる。これまでに野田暉行、三善晃、Tristan Murail、Pär Lindgren, Bent Sørensenに師事。野村学芸財団奨学金、日本交響財団振興賞、名古屋文化振興賞、第1回武満作曲賞2位、文化庁舞台芸術奨励賞、 ベルリン文化科学賞などを受賞。オペレッタ、テクノ音楽、スペインの民謡から多大な影響を受ける。伴奏ピアニストとしても活動。