盆栽と現代音楽。日本とスペイン。伝統と今。

 

 
3月11日、マドリードのMATADERO 現代創造センター (Plaza Legazpi, 8. Madrid) にて、文化庁日本文化交流使 盆栽師・平尾成志氏とRAPOSO(フェルナンド・エペルデ氏)による盆栽と音楽のコラボレーション・パフォーマンスが行われた。

 
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師事していた、故 加藤三郎氏の盆栽の文化を世界に伝えて欲しいとの意を受け、世界各国で盆栽を通じた文化交流活動を行っている平尾氏。

RAPOSOの音楽に乗せて2時間、マドリードの観衆の前で盆栽作りの技を披露した。

 
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銅製の針金と鋏を使って木の枝を成形していく平尾氏。
30~40年後の木の姿をイメージしながら枝の形を決めていく。木は成長していくものであり、将来に渡り継承していくのが盆栽。

今回設置した針金を約2年後に外し、その後10年、20年の年月が流れた時に、別の盆栽家が、平尾氏の最初の意図を汲み取りながら、また新たに形を作って行ってくれれば素晴らしいと彼は語る。

 
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最近スペインでも人気を博している盆栽だが、日本の専門家の技を間近で見ることができる機会はまだ限られており、集まった観衆は平尾氏の技に見入っていた。

 
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文化庁日本文化交流使、盆栽師・平尾成志氏ワークショップ
主催:在スペイン日本大使館
協力:国際交流基金マドリード日本文化センター、カサ・アシア

平尾成志 オフィシャルサイト:http://jp.bonsaihirao.net