【終了】[福岡] みてミロ!たのしんでミロ!『スペインの巨匠 ミロ展』
20世紀を代表するスペインの巨匠として、ピカソ、ダリと共に並び称されるジョアン・ミロの作品146点を紹介する『スペインの巨匠 ミロ展』が、福岡県筑後市の九州芸文館にて、2020年8月1日から9月22日まで開催されている。
故郷カタロニア地方の風土にこだわり、大地からインスピレーションの源泉を得て制作を行ったジョアン・ミロは、自然との関わりを通して、太陽、月、星、鳥などを独特の抽象的要素に変換し、詩的な世界を繰り広げた。油彩をはじめ、版画、彫刻、陶器、壁画、タピストリー、舞台装飾まで幅広い制作活動を行ったが、特に版画は35歳で手掛けてから、生涯を通して精力的に取り組み、油彩と並ぶ彼のライフワークとなった。その技法は多岐に渡り、複数の版画技法を組み合わせるミロ独特の混合技法でそれまでになかった新たな創造を目指し、2500点以上の作品を遺している。
本展『スペインの巨匠 ミロ展』は、ミロの版画第一作目「一羽の小さなカササギがいた」や、スペイン内戦に際して制作された有名なポスター《スペインを救え》などを含む、初期から晩年までの選び抜かれた全146点を紹介。
彼の版画芸術に迫り、その創作の起源を探る。造形の詩人ジョアン・ミロの世界を堪能するまたとない機会となる。
ジョアン・ミロ / Joan Miró
スペイン・バルセロナ出身の画家ジョアン・ミロ (1893-1983)は、20代前半はフォーヴィズムや細密描写などのスタイルを試みるも、あまり注目されることはなかった。1920年、ミロ27歳の時、初めてパリを訪れピカソらと交友。以降、夏はカタロニア地方の小村モンロッチ、冬はパリで制作を行い、トリスタン・ツァラやアンドレ・ブルトンなどの詩人らと交友を深め、ダダやシュルレアリスムに傾倒する。モチーフを独特の抽象的な形態に記号化し、詩的な絵画世界を展開した。第二次世界大戦は版画、彫刻、陶芸などの幅広い分野で活動し、国際的な名声を確立した。
開催期間:2020年8月1日(土)~9月22日(火・祝)
開場時間:10:00~17:00 (入場16:30まで)
休館日:月曜日 (ただし9月21・22日は開館)
会場:九州芸文館
住所:福岡県筑後市大字津島1131
入場料:一般800円 (600円) / 高大生500円 (300円) / 小中生300円 (100円)
※( )内は20名以上の団体料金
※65歳以上の方は特別割引料金 (600円)
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方およびその介助者は無料
主催:九州芸文館美術展実行委員会
共催:西日本新聞社
後援:スペイン大使館 (Embajada de España)
企画協力:谷口事務所
情報元:九州芸文館