【終了】「日本の部屋」、古田史 展示会
こちらのイベントは終了しました。
2月10日より、マドリード郊外のポスエロ・デ・アラルコンにて、日本人アーティスト古田 史 (ふるた・ふみ) による個展が開催される。
今回のポスエロでの個展で発表される「日本の部屋」は、人生の半分近くを海外で過ごす彼女の、日本への追憶を起点とした作品群である。
和の素材に洋のテイストを組み合わせ、先の「Gominola Candy」の流れを汲む作品や、着物の帯を組み込んだ作品など、新しい素材の使用も目立つ。彼女の得意とするキャンバス地に印刷された油絵のような作品と、異素材の競演が興味深い。
古田 史 / FUMI FURUTA
東京生まれ。東京にて大学を卒業後、マドリードで写真を学ぶ。
20代よりマドリード、ソフィア、ソウルなどに生活の拠点を移し、主に航空会社の機内誌で旅行記事を請け負う。
その後長女出産に伴い、グラフィックアートの要素をもつ写真に転向。多くの国を旅した経験は彼女の作風に大きな影響を与え、2012年ソウルにて、初の個展を開催。
ソウルでの個展は「The memory of things」と名付けられたそのタイトル通り、彼女の娘たちが生まれてから使用してきた思い出の品を写真に閉じ込めた作品群だ。スペインをはじめ、日本、韓国、中国、ルーマニア、ブルガリアで入手して、大切に使ってきた品々が、古田独時の色の世界と融合して、やわらかでやさしい作品に仕上がっている。
また、続いて2014年にマドリードのカサ・フエンテで開催された個展にて発表された「Gominola Candy」の作品群では、まさにお菓子のグミがキャンバスいっぱいに繰り広げられている。繰り返される無数のパターンをベースとした作品達の微妙でポップな色合いが楽しい世界を形作る。
古田史オフィシャルサイト
画像提供:古田 史
古田 史 これまでの個展
2015:「Gominola Candy」カサ・デ・カナリアス(マドリード)
2014:「The memory of things」東京松屋(東京)
2014:「Gominola Candy」カサ・フエンテ(マドリード)
2012:「The memory of things」Anthrasite(ソウル)
「日本の部屋」古田史 展示会 / La Exposición “Habitación Japonesa”
開催期間: 2016年2月10日〜25日
開館17:00〜20:00 (土日祝日閉館)
会場: Espacio Cultural Volturno
住所:c/ Volturno, 2, 28223 Pozuelo de Alarcón, Madrid
TEL:915 120 340
入場無料