東京にて2015年シェリー資格称号認定試験実施
10月4日、東京の主婦会館プラザ・エフ(東京都千代田区六番町15)にて第14回ベネンシアドール公式資格称号認定試験、および第1回シェリー・アンバサダー資格称号認定試験が実施された。
ベネンシアドールとは、スペイン・アンダルシア州特産の白ワインであるシェリー酒を独特の長い柄杓「ベネンシア」を使ってグラスに注ぐ者のこと。
このシェリー酒を日本に普及させるため、シェリー統制委員会は2002年よりベネンシアドール公式資格称号認定試験を実施。昨年までに日本におけるシェリーのスペシャリストとして138名のベネンシアドールを認定している。
そして今年度より、シェリーのプロフェッショナルのための公式資格であるベネンシアドール・オフィシアル(Venenciador Oficial)の他に、シェリーの親善大使としてその普及活動に貢献していこうという一般の方のための資格、シェリー・アンバサダー(Sherry Ambassador)が設けられた。
第14回ベネンシアドール公式資格称号認定試験
第14回目であるこの試験には、91名が参加。
第一次試験である筆記試験に合格した者と、前年度準位ベネンシアドール・アフィシオナドに認定された9名を合わせた計73名が第二次試験に参加した。
第二次試験に合格するのは毎年10名前後という大変な狭き門のこの認定試験だが、厳正な審査の結果、今回は8名の皆さんが晴れて「ベネンシアド-ル・オフィシアル」としての公式資格を獲得された。
その後、ベネンシアドール最優秀者選抜試験が行われた。これは、公式資格を獲得した8名が、第二次試験の実技試験内容と同じものを一人ずつステージ上で大観衆の前で行うもの。今年度は、最優秀者として作元典子さんが、次点として大沢智枝さんが選ばれた。なお、最優秀ベネンシアドールに選ばれた作元典子さんは、原産地呼称統制委員会がシェリーの産地で行う「シェリー・アカデミー」の研修旅行に招待される。
青木樹里、大沢智枝、小川透、竹村周作、作元典子、中田唯、呉服一穂、納堂友幸(敬称略)
左:最優秀者 作元典子さん 右:次点 大沢智枝さん
第1回シェリー・アンバサダー資格称号認定試験
今回初開催となるシェリー・アンバサダー資格称号認定試験。
シェリー酒の更なる普及を目的として設けられた資格であるため、ベネンシアドールの実技試験は含まれておらず、筆記試験と利き酒試験のみが行われ、63名の参加者の中から36名が二次試験へと進んだ。二次試験を突破し、晴れてシェリー・アンバサダーとして認定されたのは以下の24名である。
長谷川徹、森愛、吉岡宏倫、澤原勇一、岡本樹一郎、三鴨ゆか子、谷本啓、藪田洋一、佐々木裕之、平井佑里、筑間浩、境徳子、堀村慎二郎、小澤祐季、青柳高志、八田総一郎、窪田洋子、矢代将史、渡辺貴子、木村信子、近藤晃利、吉田瞳、幸山靖、堀池麻樹(敬称略)
主催:原産地呼称シェリー&マンサニーリャ統制委員会、FEDEJEREZ
協力:(一社)日本ソムリエ協会、(一社)日本ホテルバーメンズ協会、(一社)日本バーテンダー協会、(一社)日本ホテル・レストランサービス技能協会
コーディネート:シェリー委員会