「うどん」は誰のもの?
Photo: ©2009 “udon” by cipher licensed under CC BY-SA 2.0
日本人なら誰でも知っている「うどん」。
この日本の伝統的な一品が今スペインで物議を醸している。
バルセロナで現在うどん屋「YOI YOI GION (宵宵祇園)」を経営している元Jリーガーの石塚啓次氏が同氏のBlogに投稿した記事によれば、スペインで「Udon」という言葉を商標登録している企業より、同氏のうどんレストランで「Udon」という言葉を使用しないようにとの通告を受けとったらしい。
うどん屋がその看板に「Udon」と書けなくなれば、いったいどうやって「うどん屋」である事を知らしめることができるのだろう。提供しているものが「うどん」であることをどうやって説明すれば良いのか。
「うどん」は「寿司」「刺身」「味噌汁」などと同じ様に日本では一般名称であり、そのままでは商標として登録することは出来ない。「Sushi」は余りにもポピュラーな単語になっているのでスペインでも商標登録は出来ないが、「Udon」の商標登録申請が行われた当時は、まだスペインではうどんが一般名称として認識されていなかったのがその原因であろう。
とは言え「Udon」は、日本では誰もが使う一般名称であることは紛れもない事実。
スペインにある日本料理店では、今後メニューに「Udon」と書くことが出来なくなるということなのか? 日本食料品店で「Udon」を売る事も出来なくなる?
石塚啓次氏 BLOG:http://blog.honeyee.com/kishizuka/
YOIYOI GION: https://www.facebook.com/yoiyoigionudon/