マドリードにて「芸妓と舞妓の世界」講演会
3月26日、国際交流基金マドリード日本文化センターにて、作家・写真家である相原恭子氏を招いて、「芸妓と舞妓の世界」に関する講演会が開催された。
これは「侍」「忍者」に続く「知っているようで知らない日本文化シリーズ」講演会の第三弾。
3月13日からサラゴサ、バルセロナ、グラナダ、マラガ、セビリア、サンティアゴ・デ・コンポステラと同じテーマで講演が行われ、最終回がマドリードとなった。
会場のホールは地元のスペイン人を中心とした100名以上の参加者で超満員。「Geisha」に関するスペイン人の関心の高さを伺わせた。
舞妓芸妓になりたい女性が置屋に入り(仕込み)、見習いとして芸を磨いたのち周りから認められれば舞妓となる。
その舞妓が初めて宴席に出ることを「お店だし」と言い、舞妓が芸妓になることを「襟替え」と言う。
一旦花街に入ると、血縁関係はなくとも目上の芸妓のことを「おねえさん」と呼び、芸妓は実の妹のように目下のものの世話をする。
日本人でも皆が知っているわけではない花街の慣習について、大変興味深い講演であった。
講演後の質疑応答では、京都と東京の芸妓の違いや、京都で芸妓を呼んで宴席を持つにはどのくらいの費用が必要か、外国人でも舞妓芸妓になれるのかなど、多くの質問が飛び交い大変盛り上がった。
この講演は、外国人にとっては特にミステリアスな芸者の世界の、より正しい形での理解に貢献したに違いない。
相原恭子 オフィシャルウェブサイト:http://home.att.ne.jp/green/K-starten/index.html