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一級造園技師である石川佳がマドリードを訪れ、19世紀末から続く東洋文化の延長としてある日本庭園の魅力を紐解く。
 
「見立て」を基本として日本庭園の美意識の発生は、その日本の風土、風習、宗教的精神性を抜きに語れない。
この講演会では、現役の庭師である石川氏が、その起源、時代の遍歴、現在にいたる日本庭園の歴史、そして実際の技術や、日本の社会における庭師の仕事を紹介し、スペインの造園師であるミゲル・モレノ氏との対談も行う。

 

講演者

Mayo2016_JardínJaponés_Kei Ishikawa石川 佳 / Kei Ishikawa(一級造園技師)


1975年 名古屋市生まれ。中国上海大学での留学後、インドヒマラヤ山中を旅して手つかずの大自然に感動し、その感動を表現する手段として庭を造ることを決意する。
1998年〜2005年 植治11代小川治兵衛に弟子入り。8年間の修行を終え、国家資格である造園技能士一級の資格を取得。
2008年 石川庭園設立。
現在京都の寺院、別荘等で造園を行なっている。
2005年〜2008年 京都庭園研究所所属。
主な仕事:光悦寺、俵屋旅館 茜の間 栂の間、鹿桜荘、西村圭巧 天雲ギャラリー、中国昆明屋上茶庭、住友有芳園、岡三証券熱海別荘、ミツカン社長邸 造園、修景工事 維持管理など。

 

 
Mayo2016_JardínJaponés_vvvミゲル・モレノ / Miguel Moreno(造園師)


マドリード工科大学森林工学部卒業。UGRにて造園・景観のマスター取得。CEUにて景観建築のマスター取得。
13年前より、小規模なものから大規模なものまで、数多くの国際的な景観作りの案件を手掛ける。
8年前より自身がマドリードにて経営するスタジオ(www.gmcubo.com)を起点に、多くの欧州、アジア、米州でのプロジェクトに参加。
生花の魅力がきっかけとなって日本文化に興味を持ち、和にインスピレーションを受けたプロジェクトも行う。
建築の分野に限らず、ダンスやシアターカンパニーとのコラボレーションを行うなどの多彩な面も持つ。

 

 

講演会「日本庭園を知る・El Mundo del Jardín Japonés」

日時:2016年6月4日(土)18:30〜
会場:王立植物園 Real Jardín Botánico (入口C/Claudio Moyano, 1)
入場無料・席数に限りあり
※ 参加には、氏名に身分証明書、またはパスポートの番号を添えて info@fundacionjapon.es に事前申し込みが必要。
 
主催:国際交流基金マドリード日本文化センター
協力:スペイン経済競争力省CSIC (Consejo Superior de Investigaciones Científicas)王立植物園