[マドリード] 箏と日本舞踊の共演『箏コンサート&日本舞踊演舞会』
2024年4月24日 (水) 18時半から、ヘスス・マエストロマドリード公立語学学校 (Escuela Oficial de Idiomas Madrid-Jesús Maestro) 日本語学科主催によるイベント、『箏コンサート&日本舞踊演舞会 (Concierto de arpa japonesa con danza tradicional japonesa)』が、同校にて入場無料で開催される。
このイベントでは箏曲家の酒井良枝氏をお招きし、特別ゲストとして酒井エバ氏と日本舞踊家の市野寛子氏を迎える。良枝氏とエバ氏は親子で日本の伝統芸能を紹介することを目的として「桜デュオ」を結成し、これまでにもスペイン各地で数多くの箏曲コンサートを開催している。
今回の公演は2部構成で開催され、曲目も古典から現代曲、さらにオリジナル曲にいたるまで多岐に渡って演奏される。
第一部:箏ソロ演奏、箏日舞共演
第一部は酒井良枝氏のオリジナル曲演奏の後、尾上寛子とのお箏と日本舞踊の初共演。
四季の恋歌 – 酒井良枝 (2021-2022) 琴と歌のための4曲
1:「桜に寄せて」 – 春の景色をイメージした楽曲
2:「地中海の想い出」 – 地中海沿岸の美しい風景を描写
3:「秋の詩」 – 秋の情緒を表現した詩的な曲
4:「雪の小人」 – 冬の雪景色と小さな精霊たちを想起させる楽曲
5:「八千代獅子」 – 藤永検校作 (1748年) 琴地唄と日本舞踊 (市野寛子)
(15分間の休憩)
第二部:「桜デュオ」箏コンサート
第二部では古典から現代までの幅広いジャンルをカバーし、日本の伝統音楽とその現代的な解釈を見事に織りなしたプログラムとなっている。
6:「大漁唄い込み」 – 宮城県民謡、酒井良枝によるアレンジ。豊かな漁獲を祝う楽曲
7:「もののけ姫」 – 酒井良枝によるアレンジ。アニメ映画の名曲を琴で表現
8:「囀り」 – 沢井忠夫 (1984年作曲)。自然の美しさと鳥の声をテーマにした現代琴曲
9:「こきりこ」 – 富山県民謡、酒井良枝によるアレンジ。古くから伝わる伝統的な楽曲
酒井良枝
箏奏者、教師、作曲家、そして伴奏の日本伝統音楽「地唄」の歌手として活動している。生田流箏曲宮城会 (東京) で箏と三味線を習得。1981年からスペインに定住し、日本の文化や音楽、楽器の普及と教育に専念。スペイン国内外でのコンサート活動に加え、シャキーラなど他の音楽家とも共演し、マドリードのテアトロ・レアルやプリンシペ・デ・アストゥリアス賞授賞式が行われるオビエドのテアトロ・カンポアモールで演奏した経験がある。
酒井エヴァ
酒井良枝の娘で、幼少期から箏を学び習得。さらに、マハダオンダの専門音楽院でピアノとファゴットを学び、マドリードのコンプルテンセ大学で美術学士の学位を取得。琴のコンサート奏者として、スペイン、日本、カナダでイベントに参加し、ソリストまたは他のグループの一員として活躍。彼女の音楽はラジオ、スペイン国営テレビなどで聴くことができる。
桜デュオ
酒井良枝とその娘、酒井エヴァによって結成されたデュオ。箏の音色を広めることに情熱を注ぎ、スペイン全土および海外の数多くの場所でコンサートを開催。古典から現代の楽曲、オリジナル作品など幅広いレパートリーを演奏。
市野寛子 (Hiroko Ichino、芸名:尾上寛子 Hiroko Onoe)
尾上流日本舞踊の名取 (2022年取得)、日本の伝統舞踊の実践経験15年。芸術管理修士 (2017年取得)、研究テーマは日本の伝統的な舞台芸術の教育システムと管理方法、およびそれらが芸術的質に与える影響についての研究。
開催日時:2024年4月24日(水) 18:30〜19:45
会場:Salón de Actos de la EOI Jesús Maestro
入場無料 (入場制限あり)
主催:マドリード・ヘスス・マエストロ公立語学学校日本語学科
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情報元:Escuela Oficial de Idiomas de Madrid – Jesús Maestro