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こちらのイベントは終了しました。

 
サンセバスティアン国際映画祭と国際交流基金の協賛により、この秋バレンシアにて日本映画の上映会 “Cine independiente japonés 2000-2015″ が開催されている。
日本の映画プロデューサーである市山尚三氏もこの上映週間開催に協力している。

第26回東京国際映画祭「アジアの未来」に出品された「祖谷物語 おくのひと」や、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞した「桐島、部活やめるってよ」など、2000年から2015年までの15年間に制作された様々な映画を上映中。

 

祖谷物語 おくのひと (LA HISTORIA DE IYA)

上映日時:10月21日(水)18:00~、10月23日(金)20:30~
監督:蔦哲一朗 2013年
上映時間:169分
オフィシャルサイト:http://iyamonogatari.jp


Youtube:Tetsuichiro Tsuta『映画「祖谷物語-おくのひと-」特報』

日本最後の秘境と言われる徳島・祖谷(いや)を舞台に、都会からやってきた若者と人里離れた大自然の中で暮らす人々の交流を通し、大地に根ざして生きることの尊さを描いた長編作。弱冠29歳の新鋭・蔦哲一朗監督が35ミリフィルムで四季折々の自然をカメラに収めて撮り上げ、2013年・第26回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にも出品された。

東京から自然豊かな山里の祖谷にやってきた青年・工藤は、自給自足の生活を始めようとするが、一見のどかな村にも、土建業者と自然保護団体との対立や、田畑を荒らす野生動物と人間との戦いなど、さまざまな争いがあった。そんな時、山奥で質素な生活を送るお爺と女子高生の春菜に出会った工藤は、2人の静かな生活に心が洗われていく。しかし、時が流れるとともにお爺の体が弱っていき…。

サッド ヴァケイション (SAD VACATION)

上映日時:10月22日(木)20:00~、10月23日(金)18:00~
監督:青山真治 2007年
上映時間:136分
オフィシャルサイト:http://www.sadvacation.jp

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Youtube:pariah1200「Sad Vacation」

中国からの密航者を手引きする健次は、父親を亡くした少年アチュンを引き取ることに。職業を変え、アチュンや幼馴染の男の妹ユリと家族のような共同生活を送っていたある日、健次はかつて自分を捨てた母親・千代子に再会する。捨てられた恨みを果たすため、母と共に暮らし始める健次だったが…。青山真治が自身の代表作「Helpless」「EUREKA ユリイカ」に続く“北九州サーガ”の集大成として作り上げた1作。
第64回ヴェネツィア国際映画祭ではオリゾンティ部門のオープニング作品として上映された。

SHARING (COMPARTIENDO)

上映日時:10月24日(土)20:15~
監督:篠崎誠  2014年
製作:コムテッグ
上映時間:117分


Youtube:FILM SHARING「SHARING」

社会心理学教授の瑛子は、東日本大震災の予知夢を見た人々を調査していた。誰にも打ち明けてはいないが、瑛子は震災で死んだ恋人の夢を3年たった今も見続けていた。一方、同じ大学の演劇科に通う学生・薫は、卒業公演の稽古に追われている。ある時、311をテーマにしたその公演を巡って、仲間と決定的に衝突してしまう。実は薫もまたこの芝居をはじめてからある夢にうなされていたのだが…。篠崎誠の新作『SHARING』は、心に傷を負った二人の女性の心の葛藤と交流を描いているが、いわゆる心理劇ではない。山田キヌヲと樋井明日香の演技のぶつかり合いもさることながら、夢と現実、真実と虚構が幾重にも混じりあい、様々なジャンル映画の手法を駆使して、東日本大震災と原発事故、いまだその影響下にいる私たちの不安を重層的に炙り出していく。2014年、第19回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門にて上映される。

桜並木の満開の下に (FLOR FRÍA)

上映日時:10月24日(土)22:30~、10月25日(日)18:00~
監督:舩橋淳 2012年
上映時間:119分
オフィシャルサイト:http://www.office-kitano.co.jp/sakura/


Youtube:シネマトゥディ / 映画『桜並木の満開の下に』予告編

臼田あさ美、三浦貴大、高橋洋の主演で、東日本大震災後の茨城県日立市を舞台に男女の許されざる恋を描いたドラマ。震災後の日立市のプレス工場で働く栞は、同僚で夫の研次と幸福な日々を送っていたが、作業中の不慮の事故で研次が他界。事故を起こした新人の工を恨むが、献身的に許しを請う工の姿勢に心が揺らぐ。やがて事故の原因が工になかったことを知った栞は、次第に工を受け入れるようになるが…。監督は、ベルリン国際映画祭で上映されたドキュメンタリー作品「フタバから遠く離れて」や、オダギリジョー主演作「ビッグ・リバー」などを手がけてきた舩橋淳。

桐島、部活やめるってよ (EL ASUNTO KIRISHIMA)

上映日時:10月27日(火)18:00~、10月31日(土)20:00~
監督: 吉田 大八 2012年
上映時間:103分
オフィシャルサイト:http://kirishima-movie.com

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Youtube:シネマトゥディ / 映画『桐島、部活やめるってよ』予告編

早稲田大学在学中に小説家デビューし、第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、吉田大八監督が映画化した青春群像劇。田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。主人公・前田役に神木隆之介が扮するほか、前田があこがれるバトミントン部のカスミを「告白」の橋本愛、前田同様に目立たない存在の吹奏楽部員・亜矢を大後寿々花が演じる。第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞した。

愛のむきだし (LOVE EXPOSURE)

上映日時:10月29日(木)18:00~、10月30日(金)20:00~
監督:園子温 2008年
上映時間:237分
オフィシャルサイト:http://www.phantom-film.jp/library/site/ainomukidashi/


Youtube:crazydiamondoraora / 映画「愛のむきだし」予告

「自転車吐息」「紀子の食卓」の鬼才・園子温が237分の長尺で描く奇想天外なラブストーリー。主演は映画初出演で主演を飾るAAA(トリプル・エー)のボーカル西島隆弘、ヒロインを元Folderの満島ひかりが演じる。共演に安藤サクラ、渡部篤郎ほか。敬虔なクリスチャン一家で育ったユウは、神父の父に毎日懺悔を強要される日々を送っている。“罪作り”のため女性の股間ばかり狙う盗撮を繰り返すユウは、ある日、ヨーコという少女に出会い一目で恋に落ちるが…。

MISS ZOMBIE

上映日時:11月18日(水)18:00~、11月19日(木)20:00~
監督:SABU 2013年
上映時間:85分


Youtube:シネマトゥディ / 映画『Miss ZOMBIE』予告編

「弾丸ランナー」「うさぎドロップ」のSABU監督が、グラビアアイドルで女優の小松彩夏を主演に迎え、ゾンビを題材にオリジナル脚本とモノクロ映像で撮り上げた異色作。第21回ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭で『仄暗い水の底から』(中田秀夫監督)以来11年ぶりとなる日本作品のグランプリを受賞したほか、第34回ポルト国際映画祭では日本映画初のグランプリを受賞した。
幸せな生活を営んでいた寺本家にある日、檻に入れられた沙羅という若い女性が届けられる。生気のない眼と全身におびただしい傷跡をもち、「肉を与えるな」という注意書きや拳銃も添えられた彼女は、人間を襲うことのない種類のゾンビだった。周囲の人々に嫌悪されながらも、沙羅は寺本家で下働きすることになる。そんなある日、沙羅に懐いていた寺本家の幼いひとり息子・健一が溺死してしまい、母親の志津子に懇願された沙羅は、健一の首筋に噛みつき、ゾンビとしてよみがえらせる。そのことをきっかけに沙羅は次第に人間味を増して艶やかになっていき、健一や男たちを魅了していくが…。

 

 

“Cine independiente japonés 2000-2015″

上映会場:Sala Luis G. Berlanga
住所:Edificio Rialto · Plaza del Ayuntamiento, 17. 46002 Valencia

関連リンク
▶︎ Generalitat Valenciana
▶︎ 国際交流基金マドリード文化センター