【終了】「東北への道～伝統・自然・イノベーション」展

日本スペイン文化交流400 周年にあたり2014年8月31日迄、バルセロナ中心部に位置するカタルーニャ州政府管轄の展示施設「PALAU ROBERT」にて、東北地方に生まれた新旧の優れた工芸品や技、その背景等を紹介した「El Camí de Tohoku (東北への道～伝統・自然・イノベーション)」と題した展覧会が開催されている

 

 
2011年3月11日の東日本大震災は、日本人の生活における真の価値、自然と共存し歴史と向かい合うことの大切さを再考するきっかけとなった。日常生活に根付き、伝統工芸が育まれてきた東北地方では、多くの工房が津波被害に遭い、需要の低迷や後継者不足問題に追い打ちをかけるように、さらに厳しい状況と追い込まれた。
　
現在少しずつ復興も進み世代を超えた協力体制の下、伝統の見直しと新しいデザインやアイデアとの融合によって生まれた未来へ繋がる作品や、それらの商品を新たな世界へ展開させてゆくため若い事業者達が動き始めた。

　
この展覧会では、東北地方を中心に誕生した多彩なイノベーションの形、あり方を3つのセクションに分け、デザイン・クリエーションの観点から紹介している。
　
① 東北の伝統工芸・技術・自然・生活：9作品
　
② 伝統と技術のデザインイノベーション：9作品
　
③ 地域活性のイノベーション: 4事例
　
生活に寄り添い発展してきた東北地方の優れた伝統文化と未来の形を示す事で、経済危機、自然災害など世界が抱える様々なクライシスから脱却するための可能性を示唆し、問いかけるような展覧会になることを目標としている。
　
大震災から復興しつつある東北地方の今を感じる為に訪れてみてはいかがだろうか。

 

 
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