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日本を代表する舞踊家であり、日本フラメンコ界の第一人者である鍵田真由美(かぎた・まゆみ)。ジャンルを超え、歌舞伎、宝塚歌劇団、ジャニーズの今井翼のフラメンコ指導者としても活躍する振付師であり、自らも踊る佐藤浩希(さとう・ひろき)。二人が主宰する舞踊団「アルテ・イ・ソレラ」が、この夏カスティーリャ・ラ・マンチャにやって来る。
 
2004年、フラメンコの殿堂「フェスティバル・デ・ヘレス」にて、初めて国外から招待された外国人舞踏団として大絶賛を浴び、『ニューズウィーク日本版』では、2006年度「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた二人。フラメンコと和の融合を常に独自のセンスで発展させている「アルテ・イ・ソレラ」は、今年4月に静岡で開催された「第18回日本・スペイン・シンポジウム」にて、阿木燿子&宇崎竜童プロデュースによる『フラメンコ曽根崎心中』特別バージョンを公演し、大反響を呼んだ。
 
一連のみなぎるばかりの活躍は、若くして一生を踊りに捧げると誓った鍵田真由美と、保育士・介護福祉士でありながらアントニオ・ガデスの『血の婚礼』を見てしまったが故に、この道で生きることになる佐藤浩希の運命的な出会いがあったからこそ。人間的にも本当に温かく、人々を幸せな気持ちにするためだけに踊る渾身の力は圧倒的だ。
 
そんな「アルテ・イ・ソレラ」が、「愛するスペインのためならば」と、トレド市、クエンカ市、アルカサル・デ・サンフアン市のフェスティバル出演を快く引き受け、その素晴らしい舞台を当地で提供してくれることになった。
奇しくも今年は、ラ・マンチャを舞台にした小説『ドン・キホーテ』の作者、セルバンテスの没後400周年という記念の年。数奇な縁に導かれて実現した今回の公演。千載一遇の機会をお見逃しなく。

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「アルテ・イ・ソレラ」鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団、カスティーリャ・ラ・マンチャ・ツアー
“Arte y Solera”, Compañia de Mayumi Kagita y Hiroki Sato en La Castilla La Mancha
 
トレド公演
7月23日(土)22時より、トレド市役所前広場(Plaza Ayuntamiento, 45002 Toledo)にて。入場無料。
主催:トレド市役所
 
クエンカ公演
7月25日(月)22時より、クエンカ旧市街「Veranos en Cuenca」祭ステージ(Plaza la Merced, 16001 Cuenca)にて。入場無料。
主催:クエンカ市役所

アルカサル・デ・サンフアン公演
7月26日(火)22時より、アルカサル・デ・サン・フアン市闘牛場(Calle Alcalde Pedro Arias, 8, 13600, Alcázar de San Juan, Ciudad Real)にて。入場無料。
主催:アルカサル・デ・サンファン市役所

 

 
Jul2016_Arte y Solera_2鍵田 真由美 / Mayumi Kagita


6歳でモダンダンスを始める。日本女子体育短期大学・舞踊科在学時にフラメンコと出会い、1990年河上鈴子スペイン舞踊新人賞を受賞。佐藤桂子、山崎泰に師事した後スペインに渡る。帰国後の98年『レモン哀歌~智恵子の生涯~』で能との共演を成功させ、文化庁芸術祭新人賞を受賞。2001年の初演から再演を重ねる阿木燿子プロデュース・作詞、宇崎竜童音楽監修・作曲の『FLAMENCO曽根崎心中』では文化庁芸術祭優秀賞を受賞し、04年にはフラメンコの殿堂「フェスティバル・デ・ヘレス」(スペイン)に招かれ大喝采を浴びた。同年『ARTE Y SOLERA 歓喜』で文化庁芸術祭大賞。06年Newsweek日本版の「世界が尊敬する日本人100」に選ばれた。08年よりフラメンコの原点に立ち戻るべく、100名程度の小空間のための実験空間シリーズ『desnudo(デスヌード) 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコライブ』を定期的に開催、現在までに13回を数える。
2011年、新国立劇場にて「女殺油地獄」の与兵衛を演じ大きな話題を呼び、12年NHK大河ドラマ「平清盛」ではオープニング映像で白拍子に扮する。唯一無二の舞踊手として国内外で高く評価されている。11年には愛をテーマにスペイン歌謡をオムニバス形式にまとめた「愛こそすべて」を発表。続く12年の「愛こそすべて~完全版~」では各紙より非常に高い評価を受けた。この作品は13年に再び正式招待された「フェスティバル・デ・ヘレス」にて大喝采を浴び大好評を得る。14年には新生『道成寺』で主演、その類まれなる身体表現で観客を魅了、各方面から高い評価を得る。
佐藤浩希とともに「ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団」を主宰。
 
佐藤 浩希 / Hiroki Sato


高校時代よりボランティア活動に打ち込み、保育士、介護福祉士の資格を取得後、アントニオ・ガデスの『血の婚礼』とタブラオ「新宿ギターラ」で観た鍵田真由美の踊りに衝撃を受け、福祉から一転フラメンコの道へ。1992年より鍵田に師事。96年、河上鈴子スペイン舞踊新人賞および日本フラメンコ協会新人公演特別奨励賞を受賞。『FLAMENCO曽根崎心中』では徳兵衛役を熱演し、2004・05年のスペイン公演ではいずれも地元紙から高い評価を受けた。04年『ARTE Y SOLERA 歓喜』で文化庁芸術祭大賞を受賞。06年、Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。
愛をテーマにスペイン歌謡をオムニバス形式にまとめた「愛こそすべて」を2011年に発表。翌12年「愛こそすべて~完全版~」を上演、大好評を得る。この作品は13年、再び正式招待された「フェスティバル・デ・ヘレス」にて大喝采を浴びた。
2013・14年、大阪松竹座での歌舞伎、片岡愛之助主演、今井翼も出演した『GOEMON』のフラメンコシーンで振付と出演。障害のある人たちとワークショップや公演、今井翼ソロ公演のフラメンコ振付、NHK「ニュー・イヤー・オペラコンサート」での振付など、多方面で新進気鋭な才能を発揮し続けている。14年11月、新生『道成寺』の演出・振付・構成を手がけ、その才能を確固たるものとして観る者たちに印象付けた。 フラメンコに対する愛情、造詣ともに誰よりも深いだけではなく、新しい企画に積極的に取り組み、鍵田真由美とともに、フラメンコ界に新しい風を送り続けている。スペイン・ヘレスにも拠点を持つ。
 

 
Arte y Solera オフィシャルサイト:http://arte-y-solera.com