スペイン日本語教師会が『第14回 総会・研修会』を新たにハイブリッド型で開催
去る2月4日、マドリードにてスペイン日本語教師会 (APJE:Asociación de Profesores de Japonés en España / 会長 板倉法香) と国際交流基金マドリード日本文化センターの主催による『第14回 総会・研修会』が開催された。
今年の研修会では、京都外国語大学外国語学部日本語学科教授・中西久実子氏による講演会とワークショップが行われ、参加した日本語教師たちにとっては新たな気づきや学びのある有意義な時間となった。APJEの総会・研修会は、スペインをはじめとするヨーロッパ各地で孤軍奮闘している日本語教師にとって、教師同志の情報交換や親睦を深める場であり、新たな情報収集の場として、年に一回の貴重な機会となっている。
2010年の設立時には50人弱であった会員数が、現在では150名を超えるまでに成長。今年の総会・研修会では、新しい取り組みとして「ハイブリッド型セミナー」を導入し、従来の対面式の他にオンラインでの参加が可能となった。午前の総会には会場32名、オンライン17名の計49名が参加、午後のセミナーでは67名の参加者の内、半数近くの29名がオンラインで研修を受けている。今回はオンラインでの参加が選択できることから、スペイン各地、ポルトガル、フランス、クロアチア、ハンガリー、そして日本にいながらにして同じ時間を共有することができた。
スペイン日本語教師会 (APJE) とは
スペイン在住の日本語教師が毎月1回、在スペイン日本大使館に集まり会合を開いていたのが前身となり、2010年2月に設立。
大勢の日本語教師がスペイン各地で日本語の普及に尽力しているが、多くの場合は悩みがあっても各人の孤軍奮闘状態だったものが、APJEが出来たことにより日本語教育に関する情報を共有することが可能となり、ヨーロッパの日本語教師の拠り所となっている。
APJEでは継続的に新規会員を募集しており、必ずしも日本語を教えることを職業としていなくとも、日本語教育に興味を持っている人であれば会員になることができる。日本語教師の場合は公的な教育機関に属さない個人レッスンの先生でも会員として受け付けており、これから個人レッスンを始めることを計画している人も歓迎している。また次世代の日本語教育を見据え、日本語教師だけではなく、日本語教育に興味を持っているスペイン人の学生にも参加して欲しいとのこと。APJEには日本語ネイティブの先生の他にも、スペイン人を始めとするノンネイティブの先生も多数在籍しており、共通言語となるスペイン語での情報共有も可能となっている。一定レベルの日本語理解力が必要とはなるが、研修会などはスペイン語でも開催されているため安心して入会して頂ける。入会に関する質問や疑問などがある方は、こちらまで気軽にお問い合わせください。
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