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バルセロナにてカサ・アジア主催によるアジア映画に特化した映画祭『アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ (Asian Film Festival Barcelona: AFFBCN)』が、2022年10月26日から11月6日まで開催される。
今年で10回目の開催を迎えるAFFBCNは、中央アジアから東南アジア、オセアニアまでアジア大陸25ヶ国から100以上の映画作品が上映される。
　
今回上映される日本映画は、第75回カンヌ国際映画祭で2冠に輝いた是枝裕和監督作品「ベイビー・ブローカー」、白石和彌監督作品「死刑にいたる病」、中野量太監督作品「浅田家！」、三宅唱監督作品「ケイコ 目を澄ませて」、平野啓一郎監督作品「ある男」、山崎樹一郎監督作品「やまぶき」の６作品。

 

オフィシャル部門

　
ベイビー・ブローカー (BROKER)

赤ちゃんを高く売る。それだけのはずだった。
古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン (ソン・ガンホ) と〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス (カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン (イ・ジウン) が 〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏家業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン (ぺ・ドゥナ) と後輩のイ刑事 (イ・ジュヨン) は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。
〈赤ちゃんポスト〉で出会った彼らの、特別な旅が始まる−–。 (「ベイビー・ブローカー」公式サイトより)
　
監督・脚本・編集：是枝裕和 / 2022年 / 129分 / 日本語オリジナル・スペイン語字幕
出演：ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ぺ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン
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YouTube：ギャガ公式チャンネル / 是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』本予告

 

 
死刑にいたる病 (LESSON IN MURDER)

史上最悪の連続殺人鬼からの依頼は、たった1件の冤罪証明だった––。
阿部サダヲ × 岡田健史 W主演。注目の作家・櫛木理宇の最高傑作を白石和彌 監督が映画化。
誰もが翻弄される、戦慄のサイコ・サスペンス。
ある大学生・雅也のもとに届いた一通の手紙。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人鬼・榛村からだった。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人が他にいることを証明してほしい」。過去に地元のパン屋で店主をしていた頃には信頼を寄せていた榛村の願いを聞き入れ、事件を独自に調べ始めた雅也。しかし、そこには想像を超える残酷な事件の真相があった––。 (「死刑にいたる病」公式サイトより)
　
原作：櫛木理宇「死刑にいたる病」(ハヤカワ文庫刊) / 監督：白石和彌 / 2022年 / 128分 / 日本語オリジナル・スペイン語字幕
出演：阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂、宮崎優
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YouTube：Klockworx VOD / 5月6日公開 映画『死刑にいたる病』本予告篇

 

 
浅田家！ (THE ASADAS. A JAPANESSE FAMILY)

『一生にあと一枚しか、写真を撮れないとしたら？』
彼が選んだのは、”一風変わったコスプレ家族写真” だった。
様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、中野量太監督が映画化した人間ドラマ。
浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり家族だった。様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版され、権威ある賞も受賞する。プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真の撮影を引き受けるようになる。しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生。かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は、被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする。 (映画.comより)
　
原案：浅田政志 / 監督：中野量太 / 2020年 / 118分 / 日本語オリジナル音声
出演：二宮和也、妻夫木聡、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満
公式Twitter

YouTube：東宝MOVIEチャンネル / 映画「浅田家！」予告

 

 

ディスカバリー部門

　
ケイコ 目を澄ませて (SMALL, SLOW BUT STEADY)

嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつかで続けるつもりなの？」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書き留めた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す。
世界中の映画祭で絶賛されている本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、三宅唱監督が新たに生み出した物語である。
〈赤ちゃんポスト〉で出会った彼らの、特別な旅が始まる−–。 (「ケイコ 目を澄ませて」公式サイトより)
　
原作：小笠原恵子「負けないで！」(創出版) / 監督：三宅唱 / 2022年 / 99分 / 日本語オリジナル・スペイン語字幕
出演：岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
公式サイト | Twitter

YouTube：Happinet phantom / 映画『ケイコ 目を澄ませて』本予告

 

 

オフィシャル・パノラマ部門

　
ある男 (A MAN)

芥川賞作家・平野啓一郎による、人間存在の根源を描き読売文学賞を受賞した小説「ある男」がついに映画化。
愛したはずの夫は、まったくの別人でした−–。
弁護士の城戸は依頼者の里枝から、亡くなった夫「大祐」の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、「大祐」と再婚。新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日彼が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫は、名前もわからないまったくの別人あったのだ…。「大祐」として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。「ある男」の正体を追い、真実に近づくにつれて、いつしか城戸の心に別人として生きた男への複雑な思いが生まれていく––。 (「ある男」公式サイトより)
　
原作：平野啓一郎 / 監督：石川慶 / 2022年 / 121分
出演：妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名
公式サイト | Twitter | Instagram

YouTube：松竹チャンネル/SHOCHIKUch / 映画『ある男』本予告

 

 

NETPAC部門

　
やまぶき (YAMABUKI)

かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。岡山県真庭市に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たちとともに採石場で働き、日本人の恋人とその娘と慎ましく暮らしている。真面目で誠実な勤務態度が認められ、正社員への道が開けたと思われた矢先、不幸な事故に見舞われてしまう。一方で、刑事の父と二人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。この小さな田舎町でも、声が小さくても、いつか誰かの人生と繋がるかもしれない。その思いは山吹の亡き母から受け継がれたものだった。二人とその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交差し始める。 (「やまぶき」公式サイトより)
　
監督・脚本：山崎樹一郎 / 2022年 / 96分
出演：カン・ユンス、祷キララ、川瀬陽太、青木崇高
公式サイト | Twitter | Instagram | Facebook

YouTube：bakuonbb / 『やまぶき』（山﨑樹一郎監督）予告編

 

 

アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ 2022 | AFFBCN2022

 
開催日時：2022年10月26日(水)～11月6日(日)
日本映画上映会場：Cinemes Girona (Carrer de Girona, 175, 08037 Barcelona)
　
Asian Film Festival Barcelona 2022
Webサイト
　
Casa Asia
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情報元：AFFBCN2022 公式サイト