[スペイン] サン・セバスティアン国際映画祭・最優秀監督賞受賞作 川村元気監督『百花』スペイン公開
母が記憶を失うたび、僕は愛を取り戻していく──
昨年9月に開催された「第70回サン・セバスティアン国際映画祭」にてオフィシャル・コンペティション部門へ正式出品され、日本人初となる最優秀監督賞を受賞した、原作・脚本・監督 川村元気、そしてダブル主演の菅田将暉、原田美枝子が贈る感涙必至の “愛と記憶の物語” 映画『百花 (A Hundred Flowers)』が、2023年6月16日よりスペインにて劇場公開される。
監督を務める川村元気は、映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』『天気の子』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画製作に携わる一方で、小説家として「世界から猫が消えたなら」を発表し、23ヶ国で出版され累計200万部を突破し、ハリウッドでの映画化も決定。そんな川村が2019年に発表した4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)。川村自身の体験から生まれたこの小説は、発表後、各界から絶賛を受け、現在まで発行部数23万部を突破している。そして原作者である川村元気が自ら監督・脚本を手がけ2022年に映画化。今作が初の長編監督デビューとなる。
あらすじ
母がまた、遠くに行ってしまいそうな気がした。
あの時と、同じように──
親子とは?愛とは?人の記憶の正体とは?
記憶という謎に挑み、現代に新たな光を投げかける、感動作が誕生する──
レコード会社に勤務する葛西泉 (菅田将暉) と、ピアノ教室を営む母・百合子 (原田美枝子)。ふたりは、過去のある「事件」をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた。そんな中、突然、百合子が不可解な言葉を発するようになる。「半分の花火が見たい・・・」それは、母が息子を忘れたいく日々の始まりだった。
認知症と診断され、次第にピアノも弾けなくなっていく百合子。やがて、泉の妻・香織 (長澤まさみ) の名前さえ分からなくなってしまう。皮肉なことに、百合子が記憶を失うたびに、泉は母との思い出を蘇らせていく。そして、母子としての時間を取り戻すかのように、泉は母を支えていこうとする。
だがある日、泉は百合子の部屋で一冊の「日記」を見つけてしまう。そこに綴られていたのは、泉が知らなかった母の「秘密」。あの「事件」の真相だった。
母の記憶が消えゆくなか、泉は封印されていた記憶に手を伸ばす。一方、百合子は「半分の花火が見たい・・・」と繰り返しつぶやくようになる。
「半分の花火」とはなにか?
ふたりが「半分の花火」を目にして、その「謎」が解けたとき、息子は母の本当の愛を知ることとなる──。(「百花」公式サイトより)
原作・脚本・監督 川村元気
キャスト:菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、永瀬正敏、他
2022年 / 104分
日本語オリジナル / スペイン語字幕
YouTube:東宝MOVIEチャンネル / 『百花』予告【2022年9月9日(金)公開決定】
スペイン劇場公開:2023年6月16日
配給会社:Avalon
上映館はスペインのオフィシャルサイトにてご確認下さい。
映画『百花』
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