[マドリード] 日本サルスエラ協会が新作『四谷怪談 〜お岩と伊右衛門の物語〜』をマドリードにて初演

Ilustración ©︎ Takato Yamamoto

 
マドリードで生まれたスペインの伝統舞台芸術 “サルスエラ” を日本に紹介するため、2001年に設立された日本サルスエラ協会によるスペイン公演：EOI de Madrid-Jesús Maestro音楽劇シリーズ第2弾『四谷怪談 〜お岩と伊右衛門の物語〜』が、2024年9月23日(月) Escuela Oficial de Idiomas de Madrid Jesús Maestroにて上演される。
　
2部制で構成される今回の舞台、第1部は今年春に上演された「かぐや姫」に続く新作として、今回マドリードで初上演される日本の怪談話の音楽劇《四谷怪談 〜お岩と伊右衛門の物語〜》、第2部は《サルスエラと日本の歌リサイタル》が開催される。
　
脚本・演出を務める桜田ゆみ氏は、スペイン留学にてオペラ、サルスエラ、演劇を学び、芸術とユーモアを通じてスペインと日本の友好の絆を深めることを目的に活動を続けている。
　

 
第1部：日本の怪談話の音楽劇《四谷怪談 〜お岩と伊右衛門の物語〜》
上演時間44分
原作：鶴屋南北、脚本・演出　桜田ゆみ　
音楽：ホアキン・トゥリーナ / マヌエル・デ・ファリャ
　
この物語のヒロインは日本で一番有名な幽霊、お岩さん。江戸時代から歌舞伎の演目としても大人気の傑作に、スペイン歌曲を織り交ぜ、音楽ドラマとして上演される。劇中の語りは江戸時代に生まれた日本の伝統話芸の”講談”。江戸の情緒、愛と欲望が交錯する物語を、日本にサルスエラを紹介している桜田ゆみが、短くわかりやすい演出で上演。怖くて面白い怪談話はお子様にも、ホラーが苦手な方にもお楽しみいただける。

 

 
第2部：サルスエラと日本歌曲リサイタル
演奏時間40分
サルスエラの有名な場面や、日本の唱歌、日本を代表するアニメ「ドラえもん」、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「となりのトトロ」などの歌を歌います。会場の皆さんで一緒に日本語で歌いましょう！

 

 
日本サルスエラ協会
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桜田ゆみ：脚本家、演出家、放送作家、ソプラノ歌手、俳優
1992年よりスペインに留学しオペラ、サルスエラ、演劇を学ぶ。2001年、芸術とユーモアを通じてスペインと日本の友好の絆を深めることを目的に、日本サルスエラ協会を設立し代表を務める。スペイン語圏で日本の物語や歌を上演している。2023年5月にパナマ共和国のパナマ運河博物館にて、2024年3月にスペイン3都市で公演を行い、全公演満員の大盛況で成功を収めた。
　
小野 勉：テノール
第12回奏楽堂日本歌曲コンクール第3位。童謡からオペラアリアまで幅広いレパートリーを持ち、日本の主要オーケストラとの共演多数。海外でも日本歌曲の演奏を行っている。

 
情報元：日本サルスエラ協会