FITUR 2016、高まる日本の存在感
毎年1月にマドリードにて開催される世界最大規模の国際観光展示会FITUR。1月23日、FITUR2016は前年比6%増の232,000人の入場者を記録し、今回の幕を閉じた。
2015年に日本を訪問したスペイン人は前年比27.5%増の77,200人に上り、スペイン人の日本への関心の高まりを示しているが、それを追い風にFITUR2016において、日本はその存在感を増したと言えよう。
今回のFITURでは日本ブースとは別に、東京都が初めて独自ブースを出展した。東京都は東京独自の価値を五つの日本の伝統色で表現する「& TOKYO」のブランドを通じて、東京が「伝統と革新が交差しながら、常に新しいスタイルを生み出すことで、多様な楽しさを約束する街」であることを世界に発信している。同ブースでは「東京独自の価値」として「独自の伝統や文化の共存・集積、Unique=茜色(あかねいろ)」、「洗練された高いクオリティー、Excellent=藤色(ふじいろ)」、「常に活力のある都市、Exciting=支子色(くちなしいろ)」、「おもてなしの心や誠実さ、Delight=松葉色(まつばいろ)」、「安心・正確・便利、Comfort=縹色(はなだいろ)」の5のキャッチフレーズが、訪れる人達に積極的にアピールされていた。
今回のFITURにて特筆すべきは、同展示会のベスト・スタンド・コンクールにおいて、日本ブースがベスト・スタンドの一つに輝いたことだろう。
日本ブースが「プロフェショナリズム(各提供物の紹介の為の適合性)」、「交流と促進(全体感と提供物によるスタンドのアイデンティティーの確立)、「デザイン(その独自性と革新性)」をもとにした評価により、ネパール、メキシコ、インドのケララ州のブースとともにその栄誉を獲得、成功裏に終了した今年のFITURへの参加に花を添えた。
日本文化を紹介する様々なイベントの効果もあり、会期中連日日本と東京のブースを訪れた多くのスペイン人の様子は、両国の交流が次のフェーズに向けて高まりつつあることを如実に物語っている。
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