マドリッド日本人学校が日本文化「いけばな」を通じて地域交流
創造性豊かに自己を表現
去る10月11日、海外で暮らす子どもたちに “日本の心”・”和の心” を伝えようと、マドリッド日本人学校では「いけばな草月流」の師範資格をもつ派遣教員によって、いけばなに取り組む特別授業が中学部を対象に行われた。
草月流のいけばなは、型にとらわれることなく《いつでも、どこでも、だれにでも、そしてどのような素材を使ってもいけられる》。いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしくのびやかに花をいけていく…。
海外で普及しているフラワーアレンジメントは、どの角度から見ても美しく見えるように作られるのに対し、日本のいけばなは「床の間」に花を飾る文化によるため、見る方向は「正面」と決まっている、などのポイントを踏まえ、生徒たちは華道を通して自分を表現した作品を自由に創造した。
「いけばな」を通じて地域交流
生徒たちの手によってきれいに生けられた「いけばな」で、地域の方々に少しでも日本文化に触れていただこうと、福祉体験学習でお世話になっている老人介護施設「カサブランカ (Casablanca)」と児童生徒同士の交流学習を行っている「マリア校 (Colegio Maria Auxiliadora Majadahonda)」、そしてマドリッド日本人学校の向かいに建つ教会「Parroquia Nuestra Señora del Carmen」に進呈し、施設内に飾られることとなった。いけばなという、言葉を越えたコミュニケーションツールを通じて地域交流が生まれる場となった。
今回の特別授業を通して、マドリッド日本人学校では「日本文化をきっかけに、さらに交流を深めることができたいへん幸せな活動であった」と総括している。海外で暮らす子供達にとって、日本文化を体験する貴重な機会であり、どても有意義な授業であったであったことはまちがいない。
住所:Av. de la Victoria, 98-100 El Plantio 28023 Madrid, España
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画像提供:マドリッド日本人学校