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第45回国際観光見本市『FITUR 2025』 が、1月22日から26日までマドリードのIFEMA展示会場で開催された。世界有数の観光展示会である今年のFITURには、156ヶ国から9,500社、884の出展者が参加し、25万人以上の訪問客数を記録。マドリード市に約4億4,500万ユーロの経済効果をもたらしたと推定されるこの大規模展示会では、日本政府観光局 (JNTO) による日本ブースと東京都によるToykoブースも来客の注目を集めた。
 
観光地としての日本の魅力がさらに向上
訪日外国人観光客数は、2024年に過去最高の3,686万人を記録し、2019年比で15.6%増 (日本政府観光局〔JNTO〕調べ) となり、現在の日本は世界でも重要な観光地のひとつとなっていることを示した。また2024年には、スペインから日本への観光客も過去最高の18万人に達し、2019年比で40%増と大幅な伸びを見せた。


 
日本文化と食の魅力を発信
FITUR 2025の日本ブース内では、京都、東京、北海道といった定番の観光地はもちろんのこと、自然や文化の美しさが際立つ穴場的な訪問先も積極的に紹介された他、書道ワークショップ、伝統的な巾着袋作り体験、浴衣を着ての記念撮影、着物展示、舞のパフォーマンスなど、多彩なアクティビティが展開された。これらの催しは日本文化の真髄を伝えるとともに、自然、建築、芸術、食といった観光の新たな魅力をアピールすることに貢献していた。


 
華やかなオープニングセレモニー
日本ブースの開幕式は、FITUR 2025の期間中ひときわ注目を集める瞬間となった。オープニングセレモニーには中前隆博駐スペイン日本大使、JNTOの高橋広治理事長代理、観光庁の中野岳史国際観光部長、マドリードJNTOの原田靖之所長といった要人が出席。さらに特別ゲストとして、著名なシェフでテレビ司会者のアルベルト・チコーテ氏、画家でインフルエンサーのアリシア・アラディージャ氏も参加し、それぞれの視点から日本文化の魅力を語った。


 
さらなる成長への期待
大阪・関西万博の開催が近づき、昨年のユネスコによる日本酒の無形文化遺産登録、イベリア航空による東京・マドリード間の直行便再開など、追い風となる要素も重なり、2025年もスペインからの訪日観光客数は増加傾向が続くと期待される。FITUR 2025は、両国間の文化・観光交流をさらに深める絶好の機会となり、日本がスペインの旅行者にとって魅力的な渡航先であることを改めて印象づけるイベントとなった。
 

 

FITUR (Feria Internacional de Turismo)
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日本政府観光局 (JNTO) マドリード
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