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スペインのバルセロナで生まれた芸術家、ジュアン・ミロ (1893-1983)。20世紀を代表する巨匠としてその名は日本でも広く紹介されているが、ミロが若い頃から日本に憧れ、日本文化に造詣が深かったことはあまり知られていない。
一方日本でも、ミロの作品は1930年代から紹介され、1940年には単行書が世界に先駆けて刊行されるなど、早い時期から人々に親しまれてきた。また、ミロは1966年の初来日以来、富山県出身の詩人・美術評論家の瀧口修造と親交を深め、ふたりによる共作も手がけている。
 
9月4日まで富山県美術館で開催されている展示会『ミロ展 -日本を夢みて』では、ミロと日本の関係に注目した初となる展覧会として、スペインやニューヨーク、日本各地から集結するミロ作品、そしてアトリエに残された日本の民芸品や多彩な関連資料等を通じて、ミロ芸術と日本文化の意外なほどに深いつながりが紹介されている。

 
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ジュアン・ミロ / Joan Miró
1893年スペインのカタルーニャ地方の都市バルセロナに生まれ、美術学校で学んだミロは、同じカタルーニャの小さな村モンロッチとバルセロナを行き来しながら画家としての人生を歩み始め、幼い頃から中世のフレスコ画やガウディの建築に触れてその大胆な形と色に魅了された。故郷の風土に根ざした生命力溢れる作品を制作する一方で、1920年からはパリに出て詩人アンドレ・ブルトンと親交を結び、シュルレアリスムの運動に参加。大戦中は戦禍を避けて各地を転々としながら制作を続け、画材の入手もままならない状況に置かれたが、1944年に陶芸と彫刻の制作をはじめ、素朴な自然の素材に触れることで活力を得ていく。1956年、マジョルカ島パルマにアトリエを構え、彫刻、陶芸、壁画、版画、詩と多彩な芸術活動を行なったミロは、1983年に90歳で没した。
※近年は名を従来のジョアンではなく、現地読みでジュアン・ミロとするようになりました。

 
富山県美術館 紹介動画
YouTube:富山県美術館Toyama Prefectural Museum of Art and Design / 富山県美術館 Toyama Prefectural Museum of Art and Design

 

ジュアン・ミロ回顧展『ミロ展 –日本を夢みて』
 
会期:2022年7月16日(土)〜9月4日(日) 9:30〜18:00h
   休館日:毎週水曜日
会場:富山県美術館 アート&デザイン
住所:富山県富山市木場町3-20
観覧料:一般 1,100円 / 大学生 550円 / 高校生以下 無料

 
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情報元:富山県美術館 アート&デザイン