フィリップ・ハルスマン 《私は原子爆発に思いふける》I Personally Indulge in Atomic Explosions,1954

フィリップ・ハルスマン 《私は原子爆発に思いふける》I Personally Indulge in Atomic Explosions,1954


  

 
20世紀を代表するスペイン人芸術家サルバドール・ダリ (Salvador Dalí / 1904-1989) の作品約340点を収蔵し、ダリ・コレクションにおいて国内最大級の諸橋近代美術館では、写真家フィリップ・ハルスマン (1906-1979) がダリとともに制作した写真作品60点が新収蔵されたことを記念して、展示会『ダリとハルスマン』を2023年4月20日から6月25日まで開催している。
 
大きく見開いた目にピンと尖った口髭が特徴的な、サルバドール・ダリの顔を広く知らしめることとなった写真《サルバドール・ダリ》(1954) を撮影したのが写真家のフィリップ・ハルスマン。彼の写真は長きにわたり世界中の雑誌の表紙を飾り、アメリカの雑誌『ライフ』においては同誌史上最多の101回起用された他、Jumpシリーズではマリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンをはじめ、当時の政治家や作家、科学者など多くのスターがモデルを務めている。
 
見どころは、2020年の緊急事態宣言によって期間短縮での開催となった展覧会『ダリとハルスマン』のリバイバル開催に、さらに2021年に新しく収蔵した作品60点がお披露目されることとなる。
 
ダリとハルスマンの知られざる37年に及ぶ交友の中で共同制作した写真の数々は、デジタル作業による画像加工が登場する以前の、二人が共謀して挑んだ革新的でユーモアと遊び心にあふれた写真の数々を楽しむことができるこの機会をお見逃しなく。

 

 フィリップ・ハルスマン 《ダリ・アトミクス》Dalí Atomicus, 1948

フィリップ・ハルスマン 《ダリ・アトミクス》Dalí Atomicus, 1948

フィリップ・ハルスマン 《サルバドール・ダリ》1954年

フィリップ・ハルスマン 《サルバドール・ダリ》1954年

 
YouTube:MorohashiMuseum / 展覧会「ダリとハルスマン」ー 2023年4月20日開幕!20世紀を代表する芸術家共演。

 

展示会『ダリとハルスマン』
 
会期:2023年4月20日(木)~6月25日(日) 9:30~17:00 (最終入館は閉館の30分前)
会期中無休
会場:諸橋近代美術館
   福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-23
料金:一般1,300円 / 高校・大学生500円 / 中学生以下は無料 <常設展示も含む>
 
主催:公益財団法人 諸橋近代美術館
企画監修:エリオット・H・キング (ワシントンアンドリー大学准教授)
企画協力:フィリップ・ハルスマン・アーカイブ (ニューヨーク)

 
諸橋近代美術館
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福島県北部の裏磐梯・五色沼近くに位置する諸橋近代美術館は、ゼビオ株式会社創立者、諸橋廷蔵 (1934-2003) 氏が約10年に渡り収集した美術作品を「広く多くの方に鑑賞して感動していただいたい」という思いから、故郷である福島県会津磐梯高原に開館。
諸橋氏は、ダリをはじめ西洋近代美術の調査、研究に取り組み、自らの手で作品の蒐集も始める。それら蒐集作品群は、ダリの絵画・彫刻・版画作品など約330点、印象派からシュルレアリスム期までの絵画作品約40点と、ダリのコレクションにおいては、アメリカ・フロリダ州のダリ美術館、スペイン・フィゲラスのダリ劇場美術館に次ぐ規模であり、アジアで唯一のダリ常設美術館となっている。ダリ作品の蒐集活動は、諸橋氏の遺志を受け継ぎながら、現在も継続されている。美術館の作品構成はダリがメインとなっているが、ダリ以外にもルノワール、マチス、ピカソ、シャガール等19・20世紀巨匠20数人の作品を収蔵。(諸橋近代美術館公式サイトより一部抜粋)

 


 
YouTube:MorohashiMuseum / こんにちは、諸橋近代美術館です。

 

 
情報元:諸橋近代美術館 | @Press