oct2024_asami-01

 
去る10月25日、日本の法学とスペインとの学術交流を促進した功績が認められ、浅見悦子氏が令和6年度外務大臣表彰を受賞。在スペイン日本大使公邸で授賞式が行われ、中前隆博大使から表彰状を授与された。
 
外務大臣表彰は、日本と諸外国との友好親善関係の強化に貢献した個人や団体を称えるために贈られる。この表彰は国際関係の各分野での顕著な功績を称え、彼らの活動に対する社会的理解と支持を広げることを目的としている。令和6年度は世界中で186個人、59団体がこの表彰を受けた。

 
oct2024_asami-02

 
浅見氏は、2012年にマドリード・コンプルテンセ大学で法学博士号を取得し、国際私法教授であるホセ・カルロス・フェルナンデス博士の指導のもと、「比較の観点から見た日本とヨーロッパの国際私法の体系」という博士論文を執筆。また、日本の法律に関する書籍をスペイン語に翻訳し、スペインの学術誌で日本の法律を紹介するなど、日本の法制度に関する知識をスペイン語圏に広める活動にも積極的に取り組んできた。
 
さらに、国際交流基金やマドリードの「Casino de Madrid」、サラゴサ大学、サラマンカ大学、ロータリークラブなどで日本に関する講演を行い、日本文化を紹介する行事の企画と運営にも携わってきた。こうして、浅見氏はスペインにおける日本文化の普及にも貢献している。
 
浅見氏の功績により、日本とスペインとの相互理解と学術交流が一層深まり、今後もその活動に期待が寄せられている。

 
oct2024_asami-03

oct2024_asami-04